イレイザーは先生兼保護者【ヒロアカ】2 (ページ21)

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(24) 1位宣言ページ21

《雄英体育祭！！ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル！！

どうせ、てめーらアレだろこいつらだろ!!?

敵の襲撃を受けたのにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！！

ヒーロー科！！1年！！！
A組だろぉぉ！！？》

熱気のあるスタジアムにこだまするのはマイク先生の声だ

皆、正面を向いて凛と歩きだすが、観客席の熱量にだんだん圧倒されて落ち着かなくなる

A組に続いてB組、普通科、サポート科、経営科と入場していく

マイク先生のテンションから私達A組が今回の目玉だということが分かった
それに、他のクラスの扱いがそれ程でもないことも

壇上にはミッドナイト先生が堂々と立っている

ミ「選手宣誓！！」

目が合うと、バチッとウインクをされる
妖艶な笑みを浮かべ際どいコスチュームを着る彼女は″18 禁ヒーロー″の名に相応しい

常「18 禁なのに高校にいてもいいものか」
峰「いい」

ミ「静かにしなさい！選手代表！！
1-A！律具陽！爆豪勝己！」

かっちゃん以外の誰にも言わなかったからか、呼ばれた瞬間に視線が集まる
いっちゃんに至っては目が点だ

登壇し、声を張る

「『宣誓！』」

響いた声にざわつく会場が一気に静まりかえる

『「私達、雄英高校1年生一同は」

各々の″個性″を活かし

正々堂々競技に挑み

闘い抜くことを

「誓います」』

『1年A組律具陽』「爆豪勝己」

よし！ノーミス！
内心ドッキドキだけど、表情には出さないように口を引き結ぶ

用は済んだ、ちゃんとできた
列に戻ろうと階段を降りる

でも、何故か壇上にかっちゃんは立ったままでいる

『かっちゃん…？』

声を掛ければマイクを持って生徒側を見て口を開いた

爆「俺が 1位になる」

切「絶対やると思った！！」
『…っなんで！？』

ブーイングの嵐が起こる
巻き込まれたA組からも矢が飛んでくる

爆「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」

私を矢面から降ろして、A組の被害者一同にしたのはかっちゃんの優しさだろうか

『は、早く降りてよ、かっちゃん』

列に戻ることを促すと、段を降りながら表情を変えずに言う

爆「…お前も、俺が倒す」

私に優しすぎる勝利の権化は私と戦ったらどうなるのだろう
躊躇せずに爆破するんだろうか

『………いや、負けないよ』

いつもなら冗談めかして煽って笑うけど、今はそうじゃない

かっちゃんは自分を追い込んでる
私に直接宣言するほどに