イレイザーは先生兼保護者【ヒロアカ】2 (ページ14)

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(19)連絡返せアホページ14

－陽side－

翌日は臨時休校となった

その間にお兄ちゃんは右手が完治、右側の顔はまだ治りきらず包帯が巻かれている
それで、私の方は脱臼が治って、肋骨はサポーターみたいなので固定、それで左手は三角巾に吊るされたまま

リ「あんた達、これ以上は逆に死ぬよ！」

休みは休み、だけど、全然それどころじゃなかった

in教室

怪我が治るまでは、当分、ひざしくんとお兄ちゃんと車で登校するようになった
運転はもちろんひざしくんだ

マ「お前らホントに学校行くの！？」
朝から叫ばれた

さすがにHR1時間前には誰もいない
静かで暖かく、気がほわほわと緩み、こういう時こそお茶が飲みたくなる

30分もすれば、普段は教室一番乗りの人が入ってくる

ガラッ
「…あ゛？」

『あ、かっちゃん』

いつもの一番乗りはかっちゃんだったらしい

でも、きっと教室に入る時に普段からそんな目がつり上がったブチ切れてますって顔はしてないと思う

…般若かな？

般若が席にガツガツ向かってきて迫力がすごい

爆「なっっんでいるッ、陽、テメェはッ…

〜〜〜っ、はぁ…ｸｿ」

私の所に到着するなり、かっちゃんは頭をガシガシ掻きながらしゃがんでため息をつく

普段そんなことしないから、さらにキレられてもいいから何となく手を伸ばした

『かっ、ちゃん』

爆「…アホ」
『あ、あほォ！？』
爆「あぁそうだ、アホだ、テメェは」

私にアホと言い聞かせるかっちゃんは項垂れて、顔を上げてを繰り返して、普段使うよりも幾分か丸く柔くして決めかねた言葉を力無く吐き出す

爆「いいか、陽
自分を犠牲になるのを真っ先に考えんな
…無茶を、してんじゃねェ
…代わりは居ねぇんだぞ

つーか、起きたなら、連絡返せよ…」

『…ごめん』

謝れば、かっちゃんは元に戻る
戻ってないのかもしれないけど

爆「次同じ事をしたら…分かってんだろうなァ…？」『ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ』

連絡のことはすっかり忘れていて、アプリのアイコンの右上を見ると「53」が赤丸に囲まれている

ギョッとして数字を見たけれど変わらず、それどころかべぼんっと鈍臭い音と共に表示が「54」になった

爆「お前の事を心配する奴はお前が思ってるより居ンだよ
はよ謝罪と返信しろ
あと、俺のにも返信よこせ」

かっちゃんへ返信は必要…？

アプリを開くと、かっちゃん21件、いっちゃん20件、後はクラスの子達から

ほぼ幼なじみからの通知に、若干戸惑い、何を言おうかと他の子達に謝罪と返事を打ち込んだ