花弁がじゅうはち ページ22
◆◇
荒れるモヒカンくんも、表情1つ変わらない案内人の子達に諦めたのか大人しく鋼を選んでいた。
「A、刀持ってたんだな!」
選び終わった後、炭治郎に笑顔でそう言われ、反応に困った。
『持ってるっていうか、落ちてたんだけどね』
「……A、盗みは駄目だぞ」
あははと笑って言うと、凄い真剣な顔で炭治郎に怒られてしまった。……なんとか誤解は解いたけど。
いや、私どんだけ信頼ないの?!
鬼殺隊の刀盗む勇気あったら、鬼見て泣いてないからね?!
「俺は、一旦鱗滝さんの所に戻ろうと思う!」
『そっか!早く報告してあげたいもんね!』
「……Aも一緒に来ないか?妹にも紹介したいんだ」
炭治郎が少し間を置いてから、笑顔でそう言った。
妹、ってことは禰豆子に会えるの?!
思わず、行く!と即答しそうになったのをなんとかこらえた。
炭治郎はこれから、あの恐怖を具現化した様な化け物と会うんだった。
稀血の私があれと出会う=死亡フラグでしかない……!
『ごめんね。凄く行きたいけど、いきなり行ったら迷惑になっちゃうだろうし……妹ちゃん、炭治郎の帰り待ってるんでしょ?』
「あぁ!」
『じゃあ、早く帰って安心させてあげなよ!』
私がいたらあいつとの出会いの際、きっと炭治郎の足を引っ張ると思うし。
「……わかった!また、会えるかな?」
『会えるよ、私達同期なんだし!きっと、何かの任務で一緒になったりするよ』
まさかとは思ってたけど、割と私のこと好きだよねー炭治郎。
私も炭治郎は心の支えだよ!安心、安定の炭治郎!最高!
ブンブンと大きく手を振ってくれる炭治郎に手を振り返し、見送った。
さてと、私も行きますか!!
「待って!A!!」
……おぅ。行けなかった。
帰ろうとした私の体は、善逸が私の腕を掴んだことによりとめられた。
「あ、あのさ!俺、Aに絶対迷惑かけないから!だから!俺と一緒にいてほしい……です」
なんで私、善逸に告白まがいなこと言われてるの?!
私が炭治郎だったように……善逸にとって、命の危機を助けてくれた私に安心感を覚えちゃったんだろうか。
うーん、でも善逸の行動は原作に書かれてなかったし善逸が炭治郎と出会うのはあれとの出会いの後だ。
一緒に行ってもいい、かな。
そう思っていた時、私の肩にとまっていた鳩が口を開いた。
「神羅A!!ただちに、本部に向カェ!鬼殺隊の当主がお呼びであるゥ!」
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ちょこもち(プロフ) - RiXDiQRqwJmNoA0さん» コメントありがとうございます。善逸ってめちゃくちゃ可愛いですよね!可愛い善逸目指して書いているのでそう言っていただけると嬉しいです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
RiXDiQRqwJmNoA0(プロフ) - 善逸の結婚しようから夜中に奇声を発していました、なのに!なんなんですかこのかわいさ!もはや最高です。 (2019年11月17日 22時) (レス) id: 38913fc6bb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - わろちさん» 夢主は普通の高校生からのトリップなので、まぁ…すぐ腕おられますよね笑ありがとうございます (2019年6月29日 9時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
わろち - 簡単に腕折られてて笑った。おもろいけどさ (2019年6月29日 0時) (レス) id: 1a2b7bb68b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこもち(プロフ) - アイスクリームさん» すみません!私も更新した後に気づいて、全て続編の更新と共に直す予定です。本当にすみません! (2019年6月26日 23時) (レス) id: cb630583b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこもち | 作成日時:2019年5月31日 22時