検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:1,642 hit

#15.5 ページ17

芥川さんから、捕虜を拷問し、情報を吐かせるよう指示を受けた。

貴『ねぇ、なんでポートマフィアに逆らおうと思ったの?』
「吐くわけが無いだろう。」
貴『そっか。なら言いたくなったら教えてくれる?時間が経てばその分苦しいから、早めに吐いた方が楽だと思うよ?』

そう言って、私は相手の手の甲に種を植えた。私の異能は相手を腐らせる。だから、心臓や脊髄、脳に植え込めば苦しませずに殺すことが出来る。でも今回のように、手足に植え込めば、相手は死ぬ事も出来ず、長い時間苦しんでからやっと死ぬ。相手の腕を侵食するように、花が育っていく。

耳を塞ぎたくなるような悲鳴が響き渡る。

貴『早く吐いてくれる?そしたら君をその苦しみから救ってあげる。』
「分かった。話すから。だから異能を止めてくれ。」
貴『無理だよ。それだけ話せるんだから我慢して。私の異能は、一人に対して一度しか効かない。解除したとして話すというのが嘘だったら、私にはどうにも出来ないもの。』
「分かった、話す。理由は………。そして、また………。」

なるほどね。あいつらで全員ではなかったか。しかも次の作戦は来週、異能者がいるとは。面倒なことになりそうだ。

「ちゃんと話しただろう!!早く異能を止めてくれ。」
貴『うん!約束通り、君を苦しみから救ってあげる。』

そう言って私は、相手に睡眠薬を打った。「苦しみから救う」とは言ったが、「異能を解く」とは言っていない。眠って、意識を失っている間に死ぬだろう。美しい花々が咲いていくのを横目に、私は拷問室を出た。

#16→←#15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

零霧(プロフ) - 夜霧アヤメさん» ありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです。 (2018年4月15日 22時) (レス) id: 233840da50 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧アヤメ(プロフ) - 作品読ませて頂きました。文章にまだ拙さが残っていますが、まだまだ伸びしろがあるので頑張っていただきたいです。これからもひっそりと読ませて頂きますね。 (2018年4月15日 22時) (レス) id: 579f966950 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零霧 | 作成日時:2018年3月30日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。