#15.5 ページ17
芥川さんから、捕虜を拷問し、情報を吐かせるよう指示を受けた。
貴『ねぇ、なんでポートマフィアに逆らおうと思ったの?』
「吐くわけが無いだろう。」
貴『そっか。なら言いたくなったら教えてくれる?時間が経てばその分苦しいから、早めに吐いた方が楽だと思うよ?』
そう言って、私は相手の手の甲に種を植えた。私の異能は相手を腐らせる。だから、心臓や脊髄、脳に植え込めば苦しませずに殺すことが出来る。でも今回のように、手足に植え込めば、相手は死ぬ事も出来ず、長い時間苦しんでからやっと死ぬ。相手の腕を侵食するように、花が育っていく。
耳を塞ぎたくなるような悲鳴が響き渡る。
貴『早く吐いてくれる?そしたら君をその苦しみから救ってあげる。』
「分かった。話すから。だから異能を止めてくれ。」
貴『無理だよ。それだけ話せるんだから我慢して。私の異能は、一人に対して一度しか効かない。解除したとして話すというのが嘘だったら、私にはどうにも出来ないもの。』
「分かった、話す。理由は………。そして、また………。」
なるほどね。あいつらで全員ではなかったか。しかも次の作戦は来週、異能者がいるとは。面倒なことになりそうだ。
「ちゃんと話しただろう!!早く異能を止めてくれ。」
貴『うん!約束通り、君を苦しみから救ってあげる。』
そう言って私は、相手に睡眠薬を打った。「苦しみから救う」とは言ったが、「異能を解く」とは言っていない。眠って、意識を失っている間に死ぬだろう。美しい花々が咲いていくのを横目に、私は拷問室を出た。
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零霧(プロフ) - 夜霧アヤメさん» ありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです。 (2018年4月15日 22時) (レス) id: 233840da50 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧アヤメ(プロフ) - 作品読ませて頂きました。文章にまだ拙さが残っていますが、まだまだ伸びしろがあるので頑張っていただきたいです。これからもひっそりと読ませて頂きますね。 (2018年4月15日 22時) (レス) id: 579f966950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零霧 | 作成日時:2018年3月30日 9時