畑の紅一点。【3】

Day112《到着》 ページ16

たなっちside.
俺とAちゃんで一緒に選んだ、白ワンピ。

やっぱ似合ってるな〜笑
ナンパされないか心配になる


『たなっちさんどうかしました？』
た「…えっ！い、いや、ワンピースどう？笑」

『なんか…スースーしますね笑』
ースカートなんて高校以来なんで笑
は「えっ？！ Aちゃん大学ん時もズボンだったの？！」

『はい、そうですよ？』
ーオシャレなんか一切してこなかったんで笑

はぁ〜…
Aちゃんに彼氏がいない理由がちょっと分かったよ…笑


ト「勿体ないよ〜笑」
『そーですか？笑』

だ「そだ、Aちゃん高校時代の写真って無いの？」
『ありますよ！』
だ「まじ？！見せて、見せて〜」



え？


いや、AちゃんなのはAちゃんなんだけど…

ト「随分地味だね〜」


そう、
髪は目が隠れるまであってボサボサだし
なんか絵に書いた様な陰キャ感

『大学行く時にお兄ちゃんに髪切ってもらって笑』
よ「切って大正解だよ！w」
『よかった笑』


この姿しか知らない人達のとこに行くわけでしょ…



なんか、心配だなぁ…
―――――――――――――――――――――――
はじめしゃちょーside.

ブゥン…
は「着いたよ、Aちゃん！」
『ありがとうございます！』


1時50分か…ギリセーフw
『じゃ、行ってきます…！』

だ「行ってらっしゃい！」
た「なんかあったらすぐLINEしてくるんだよ？」
ト「危ないからね〜」
よ「ほんと気つけて！」


は「帰ってきたらいっぱいぎゅ〜ってしてあげるからw」

『はい笑 頑張ってきます！』
バタン


は「じゃ、ポケカ買いに行くか〜！」

た「…ん？ "頑張って来る"ってどゆこと？」
ト「人見知りあるからって事かな〜？」


あ、そっかみんな知らないんだ。
は「Aちゃん高校でいじめられてたらしいからね」
よ「えっ？！」
だ「じゃあ行かせない方が…！」

は「俺もそう思ったんだよ…でもさ……」
Aちゃんが昨日行ってた事を話した




よ「なるほど」
ト「Aちゃんらしいっちゃ、らしいっすね」

た「なんも無いことを願うばかりですね」

だ「だね…」


あの子1人で解決しようって癖があるから、
"なんかあったらすぐLINEしてよ！"って
言ったけど…




ほんとにしてくれるかな

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