トナリ。《皇天馬》 (ページ2)

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SUMMER1 ページ2

目が覚めると見慣れた天井

窓の外でチュンチュン、と可愛らしい小鳥が小さく鳴いているのが聞こえた。

私は欧華高校３年の花咲A。
って誰に自己紹介してんだろ

まだ重い瞼を軽く指で擦ればスマホに手を伸ばした

ピコン、とスマホの電源をつけた瞬間に鳴り響く通知音

ん、幸ちゃん？？？
こんな朝っぱらから誰かと思えば聖フローラ中学校中学三年生の瑠璃川幸くんからのLINEだった。

なんで歳下の男の子と知り合いかって？
実は天鵞絨町にあるMANKAIカンパニーっていう劇団でお小遣い稼ぎをしてるんだ。んで、幸ちゃんはそこの団員兼お針子さん。

私の仕事はみんなの夜ご飯を作ったり、お手伝いをしたりお掃除をしたり、そんな感じ。

幸ちゃん : ねえこのポンコツどうにかして。

そんな呆れたような文と一緒に添付されてきたのはあほ面でここまでイビキが聞こえてきそうな程爆睡してる幼馴染みのアイツの写真だった。そうあの国民的俳優皇天馬が私の腐れ縁で幼馴染み。子役からお芝居を始めた天馬の最初のファンはきっと私

.........いや私じゃなきゃダメ、うん。

そんな事思いながらも思わずクスッと笑みを零す。

: あーあ、また寝坊してんのか(笑)
殴り起こしちゃっていいよ幸ちゃん (^-^;

そう送ると承知した！という可愛らしいスタンプが送られてきた。
こりゃ天馬、幸ちゃんにボコボコにされるな
まあ幸ちゃんの事だから顔は狙ってないはず
莇くんに怒られるって言ってたから (笑)