歳の差なんて関係ない【下野紘】

下野紘side ページ4

缶コーヒーでも買おうと廊下を歩く。

すると、女性……いや女の子と言った方がいいというくらい若くて可愛らしい子が長椅子に足をぶつけていた。

下野「……んっwwww」

あ……やば。笑いそ……。

俺は手で口を抑えて笑いをこらえる。

女の子が何やらブツブツ呟き歩き出す。

そしたら今度は大きな石につまづいてこけていた。

……ぶっ。

やっべ！限界！この子面白すぎる！

ついに俺はその場で大爆笑してしまった。

すると女の子がこっちを向く。

あー失礼だったかな？

とりあえず声をかけてウロウロしてる理由を聞く。

そしたら下野紘さんですかって……

知ってるんだ！嬉しい〜

彼女は憧れでもあると言う。

うわっ照れるわこれ……

なんか慣れないな…。

すると女の子は突然アイムエンタープライズってどこにあるか知りませんかね？と聞いてきた。

俺が呆然としていると、女の子が事情を説明。

またまた俺は大笑い！

この子といると楽しいわ〜！

てか梶くんいたなら聞けばよかったのに。

それを言うと女の子はハッとした顔になり、疲れた表情に変わる。

コロコロ表情変わる子って面白いなー！

って名前聞いてない！

……渕上Aちゃん

アイムエンタープライズ!?

俺と一緒
じゃん！！

なんだかこれから楽しくなりそう〜！


俺は友達感覚に感じていた。

この時までは……ね。

まさかこんな歳の差のあるような彼女に恋するなんて誰も知らない。

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