13話 ページ26
貴方「し、下野さん!?」
なんだかんだ冷たい態度とられるけどきちんと助けに来てくれたんだ……
下野「お前、早くその手を離せよ?どーなっても知んねぇーぞ?」
下野さんはファンの人を睨みつけた。
まるで怒ってるような……?
こんな下野さんを見たのは初めてかもしれない。
ファン「どうなってもって何するつもりなんだよ(笑)」
ファンの人はビビった様子もなく
……笑っていた。
背筋がゾクッとして私はとても寒気がした。
だけど下野さんは動じてない。
下野「考えたら分かんだろ!お前のしようとしてることは誘拐なんだよ!観光とか嘘ついてAちゃんを拉致しようとしたんだろが!」
下野さん……全部聞いてたんだ……
ファン「あぁそうだよ!拉致しようと思ったよ!大阪に連れて帰って同居しようと考えてたよ!それがどうだって言うわけ?」
つ、ついていかなくてよかった……
ファンとはいえ、やっぱり怖い……
下野「お前知らねーの?拉致する事は違反に入るんだぞ?しようとする事も警察に言えば体罰が来る。結果的に俺が今から警察呼んだら刑務所行きになるだろうな。」
ファンの人は少し青い顔をする。
ファン「た、体罰だかなんだか知らねーけど大したことねーよ…」
下野「へぇ〜。じゃあ何年も刑務所に居れるんだね。罰金されてもいいんだね。警察だから何されるか分かんないのに。」
ファン「!?」
ファンの人はやっと腕を離した。
そうすると下野さんは笑顔になる。
下野「それでよしだ!ちょっと大げさ過ぎたけどそれくらい罪が重い事をお前はしようとしてたんだよ?だからこれからは気をつけること!さーAちゃんに謝って?」
ファン「すみませんでした……以後気をつけます……」
貴方「分かってくれればいいんです!他の方にも同じような事繰り返さないで下さいね?」
ファン「はい……では。」
ファンの人はそそくさに逃げていった。
そして私は……
ギュッ
下野さんに抱きついた。
怖かったのと……
嬉しかったのと……
色んな感情が混じってよく分かんなかった。
貴方「下野さん……本当にありがとうございました!怖くてどうしようかと思ってたので凄く助かりました!」
私はとびきりの笑顔を向ける。
本当に助けてくれたことが嬉しかったから。
すると……下野さんは
下野「この笑顔も全部梶くんのものなんだろ……?」
真顔で呟いた。
貴方「え?」
何のことかと思っていると
下野さんの手が後頭部にまわった。
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ココア - ガチで泣いてしまいましたぁ、、。でも、すごくいいお話でした (2020年10月5日 22時) (レス) id: 3b0f547f4f (このIDを非表示/違反報告)
junna - すぐそこに下野さんがいるのに、会えないなんてもったいないですね。東京は遠くてなかなか行けるようなところじゃないからなぁ…仙台でおいしい唐揚げを食べていることでしょう(笑)長々と失礼しました!!ほかの作品でも頑張ってくださいね!!応援してます!! (2018年11月17日 18時) (レス) id: b7571dc835 (このIDを非表示/違反報告)
junna - 初めまして!途中から既に感情的になり最後には泣きました!私も同じく小説で泣かない者なのでとても感動しました!暖花さんも下野さんがお好きなんですか?今日はADLIVEが県内で行われています。しかし!いい席のチケットは完売、そして部活。…見たかったあぁ!! (2018年11月17日 18時) (レス) id: b7571dc835 (このIDを非表示/違反報告)
暖花(のんか)(プロフ) - みなさん» 全然文章下手じゃないですよ!ほんとですか!?それは良かったです!確かに私も死ネタは好まないですね(作ったけど笑)でもそう言って頂けて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2018年4月17日 21時) (レス) id: 265dd15c63 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 文章下手ですみません!!m(_ _)m (2018年4月17日 18時) (レス) id: edaf8c5b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖花(のんか) | 作成日時:2018年1月30日 0時