拾肆ノ話 崖 ページ18
少年「なぁなぁナツ
次は勝ってみせる!」
ナツ兄「えぇ…よっちゃん…隠れん坊はもう飽きたよ…
それに、御天道様も帰り始めてる。俺達も早く帰ろうよ…」
よっちゃん「えぇ…!あと一回だけだよ!良いだろ?!」
ナツ兄「うーん……仕方ないなぁ…あと一回だけだぞ?」
よっちゃん「わーい!やったぁ!じゃあ、また俺が隠れるからよ!ナツ兄は探せよな!
勿論本気で!俺、絶対に隠れきってやるよ!」
ナツ兄「へいへい、分かりやしたよ〜…
じゅ〜…きゅ〜…は〜ち…な〜な…ろ〜く…ご〜…よ〜ん…さ〜ん…
に〜…い〜ち……ぜろ!」
.
扨、さっさと見つけて帰らねぇと…本気でマズイ。
御天道様は、もう沈みかけてる。
このままじゃ…
___
男の子「おに?」
男の子の母親「ええ、鬼。夜になるとね、鬼っていう化け物が出るの。
鬼はね、私達、人を食べちゃうのよ。
お父さんさんもね…お鬼に食べられ、たの…ょ…」
男の子「母上……泣かないで……じゃ、じゃあさ!
俺が父上の代わりになるよ!だから、泣かないでください…
母上が泣いてると…俺も…」
男の子の母親「ナツキ……あり、がとう…ねぇ…」
母上は、そう言って大泣きした。
大人だってのに、
子供に背中を摩られて。
それはもう、子供みたいに泣きついてきた。
これじゃ、どちらが大人で、子供か
分かりゃあしねぇな。
___
そうだ、俺は父上の代わり。
いつもみたいに、元気な姿で只今って言ってやんねぇと。
こんなに遅くなったら、怒られちまうよ。
速く、もっと速く。
動かさないと。
ナツキ「っ!しまった!」
俺は…
走ることに精一杯で…
前をちゃんと見ていなかった…
落ちた。崖から。
どうしたら良いんだ?!
いったい…どうしたら…っ?!
俺は諦めた。
諦めて、目を閉じた。
.
.
.
.
かさっと音がなった。
木に引っ掛かったのだ。
助かったんだ、でもかすり傷ができた。
でも、かすり傷くらいなら大丈夫だ。
ここからは…よし、ギリギリ降りれるな。
俺はじたばたと暴れ、落ちた。
受け身をとったお陰で助かった。
受け身は、幼い頃、父上に教えてもらった。
まだ、体は覚えていたんだ。
___
文字数の関係で次に行かせてもらいます。
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Nami - 錆兎と仲直り、お願いします。 (2023年5月5日 12時) (レス) id: 7f8b02d024 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - かぐやさん» 禰豆子を試すとき、不死川さんが腕を浅く切ったときに、不死川さんじゃなくて庭が汚れると思っていた人ですからね。私なりにこう思いそうだなと思ってこう書きました。(笑) 返信遅くなっちゃってすいませんでした。 (2020年10月8日 23時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - あ。怖がってる姿でした。 (2020年7月5日 14時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - え?待って甘露寺ちゃん…尚の泣いてるところ…キュンキュンするって…甘露寺ちゃん…ドSなの…? (2020年7月5日 14時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
阿呆代表の神(プロフ) - izmin0215さん» 取り敢えずムッザァンとかムッザァーン辺りに使いまくりたいと思います() (2020年5月16日 13時) (レス) id: 10eaece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:阿呆代表の神 | 作成日時:2020年3月20日 0時