晨星のように儚いお話。(JW 赤×緑) (ページ11)

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赤side

俺の運転で病院へ行き、診断を受け、帰ってきて横並びでソファに座る。

ともは妊娠うつやって。

つわりの落ち着いている時も、気分が乗ってへんくて、イライラしとったのはそういうことやったみたい。

俺は思いきって産休を取った。

「だいき、、」

『んー？』

「ごめ、、」

『1日1日が大切やでなぁ、待ち遠しいなあ、って時間もそうやし、なによりともと2人だけの時間ももう早々ないやろうしなあ、、ずっと隣で、2人の時間も、お互いの気持ちも、たくさん共有して、一緒にいっぱい泣いて、いっぱい笑いたいなあ、って俺は思ってる、、ともと。』

謝ろうとするともの声を遮って、とものお腹に手を当てて、言葉を紡いだ。

「うんっ、、ｸﾞｽｯ」

『ふふっ、いっしょ？』

「うんっ、、」

『とも、、不安もたっくさんあると思う。

楽しみって思えへん時もあると思う。

なんなら、今はそんな時間の方が多いかもしれへん。

俺やってこんなんでともとお腹の子のこと守れんのかな、って思ってまうし。

けどさ、だいっすきなともと俺の子って、どんな子なんやろう、はよ会いたいなあ、って思いはやっぱ消えへんねん、ずっとある。』

「とももっ、はよ会いたいっ、大毅とともの子供なんてっ、夢みたいっ、」

『ふふっ、よかった、かわいい、夢みたいか、、たしかに、俺も夢みたいやわ、、』

「、、、」

『まぁ、付き合えたことも結婚できたことも、俺にとっては夢みたいやけどな、笑』

「うん、」

『奇跡起こりすぎて、俺もうすぐ死ぬんちゃうか、って思う時あるもんな、笑」

「ふふっ、死なれたら困る、」

『ふふっ、やっと笑った、かわいいなあ、ともの笑った顔、ほんまにかわいい、輝いてる、ダイヤモンドより、、笑』

かっこつけきれへんくて、笑ってしまった。笑

「笑ってしまってるやん、笑盛りすぎやし、笑」

『盛ってへんし、笑』

「盛ってるし！笑」

『盛ってないです～！』

「盛ってます～、」

『なんやねんこのやりとり、笑』

「しらん、笑」

『まあこんな時間が大切やねん、笑』

「しょうもないけどなぁ、笑」

『しょうもない時間が楽しいってのがええねん、笑』

「わかったわかった。笑」

『あっ！なんか飽きてきてるやろ！？』

「うるさい、笑」

とも、

たくさん泣いて、

たくさん笑って、

笑ってる時間、また、ゆっくりゆっくり増やしていこう。

俺、ずっと隣おるから。

fin.

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