黄昏のように儚いお話。(JW 赤×緑)

かほご ページ23

まなか様リクエスト。
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橙side



今は外で遊ぶ時間。危ないことをしてる子がいないか見る。


ﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯﾄﾞﾝｯｯ


ｷｬｰｰｰｰ


なに！？


音のする方には太鼓橋の下で倒れてる1人の園児。落ちた音やったらしい。


太鼓橋ってちっちゃい雲梯みたいなやつな？


「だ、いぃ、っ、」

『とも！？とも！！とも！！あき、あ！！あきと！！ともが！！』


駆けつけると倒れとるのはともくんで、急いで降りてきたらしい大毅くんが声をかけても反応は薄い。


ともくんの頭からは血が流れてて、たぶん音的にほかのとこも打ってる。


“だいきくん、落ち着こう。”


そう言いながらともくんを抱き寄せて自分を落ち着かせる。とりあえず救急車や。


焦る心を落ち着かせて119に電話して救急車を待つ。


“ともくん。大丈夫やで〜。大丈夫。あっくんここおるからな〜。”


『とも！！とも！！』


「んぅ〜、んぅ〜、」


だんだん冷静になってきた頭を働かせて、救急車を待ってる間に応急処置をして、ともくんパパにも電話をかけた。





救急車が到着し、ともくんと2人で乗り込む。


だいきくんをほかの先生に任せようとすると、


『だいもいく！！だいもいくの！！はなして！！』


繋がれてる手を必死に離そうとしながら、救急車に乗ろうとするだいきくん。


“ごめんなそれはできひんねん。あっくんせんせい、”


『いやや！！あかんっ！！だいもいかなあかんのっ！はなしてってば！！はなせっ！！！！』


先生「だいきくん、あっくんせんせいおるから、きっと大丈夫よ。」


『だいじょーぶかなんてわからんやんっ！！し、しし、しんじゃうかもしれへんやんっ！！泣』


“だいきくん、あっくんせんせい、それは絶対させへんって約束するから。”


『ううっ、いきたいのっ、』


“そうやんな。怖いよな。俺も怖いよ。


絶対帰ってくるからさ、ともくんのこと、笑顔で待ってたって？”


『とも、がんばってなっ、』


「ん、んっ、」


救急「もう行きましょう！！」


“すんませんっ、お願いします。”



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