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エリカ「(ほらっ!来たよ!!)」
エリカが小声で私に耳打ちしてきた。
そして、ポンッと背中を押された私。
あ「ぇっと、、あの、、
あっ!!
は、はいボール」
地面に転がっていた、グラウンドの砂がついているボールを拾って、
圭介くんに渡した。
井上「お、おう。
さんきゅ」
あ「う、うん…」
井上「そういや、最近話してなかったな。
元気か?
っていつも会うもんな(笑)」
あ「うん(笑)
元気だよ」
何気ない会話も、圭介くんによって笑顔になれる。
井上「あ、部活何入ってんの?」
あ「茶華道部入ったよ!」
親友のマイコに誘われて、特に入部したい部活がなかったから、
そのままマイコと一緒に入部した。
井上「ちょ、茶華道部って?」
あ「茶道とか華道とかするんだよ!
お抹茶立てたり、お花生けたりするの」
週一で日数も少ないけど、先輩も優しいし、一年生の子も、おっとりした子が多いから楽しい。
井上「へぇ、似合うじゃん。
今度、俺にもお抹茶立ててくれる?
ってか立ててよ。
俺、山本が立てたやつ飲んでみたいし」
あ「うん、もちろん!
頑張るね」
井上「おう、楽しみにしとくわ。
あ、俺戻るから。じゃな、また話そーぜ」
あ「うん、またね!部活頑張って!」
去り際に圭介くんの爽やかな笑顔に、
ちょっとだけ、、
ちょっとだけ、胸が高まった。
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作者名:みつにか | 作成日時:2016年9月19日 23時