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綺麗なオレンジに染まっていた空は、すっかり暗い闇に包まれてしまった。
けれど、今日はこの闇こそが始まりの合図。
もうそろそろで、花火があがるのだ。
こんなに近くにいるのに、少し横を向いてもぼんやりとしか彼がいるのはわからない。
けれど、今も繋いだままの指先は、暗がりでも彼が隣にいることを実感させてくれた。
その時。
独特の声を上げて、大きな花火が上がった。
『わぁ...！』
輝く光が、多くの人々を照らす。
その後も次から次へと上がる、大きさも形も様々な花火。
気分が舞い上がって、繋いだ指先に力が籠る。
『綺麗だね、そら_______ 』
そらる、と呼ぶつもりだった。
________________
一番大きな花火が上がった時。
眩しいくらいの光に照らされて。
ありえないくらい近くで見た、目を閉じたそらるの顔。
唇を、奪われていた。
繋いでいたはずの手は、私の顎から頬にかけて添えられていて。
_________________
やがて、ゆっくりと唇が離れていく。
薄く目を開けた色気のある彼。
私の肩に手を置くと、耳元に顔を寄せた。
「浴衣、似合ってる......可愛い」
それだけを言うと、私から離れていく。
胸いっぱいで動けない私をよそに、彼は空を見上げ始める。
そこには、沢山の花火が光り輝いているんだろう。
「綺麗だな」
私には、花火に照らされるそらるの顔だけが見えた。
『...うん』
私も花火に向き直るけれど、どうしてもそらるの方が気になる。
チラリと横を見上げると、口元に笑みを浮かべて楽しそうに花火を見る彼。
その姿は、花火よりも私の目を惹き付けた。
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あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
