＊ ページ38
結婚式も無事終わり、披露宴会場にはたくさんの友人が集まっていた。
さっきから色んな人に挨拶されて、楽しそうに話しているそらる。
楽しそう...なんだけど、ちょっとだけ心配。
疲れてないかな...大丈夫かな...
そんな事を思っていた矢先、聞き馴染んだ声が私を呼び止めた。
「らいく...じゃなくてA〜！！」
声のした方を向けば、綺麗におめかしをした96ちゃんとnqrseちゃんが。
nqrseちゃん、こんな時でもちゃんと女の子なんだなぁ...格好は。
「結婚おめでとう！幸せにして貰えよ〜」
そんな感じで、96ちゃんからこれでもかとチヤホヤされる。
「やっぱりそらるさんAちゃんのこと狙ってたんだな〜」
「え、もしかして元からそんな感じだったん！？」
急に96ちゃんとnqrseちゃんの熱い女子トーク(？)が始まる。
そんな2人を見守っていると...
肩に少しの重みを感じた。
振り返れば、真っ白な新郎の衣装を着たそらるが。
ちなみにすごく似合っていてかっこいい。
かっこいい。(2回目)
けれどその表情は、やっぱりどこか疲れている様子で。
『お疲れ様、大丈夫？』
「疲れた...」
そう言って私の肩に身を預けて一息つき始める。
しかしそれも束の間で、すぐにどこかからそらるを呼ぶ声が聞こえた。
人気者...なんだな、と少しばかり微笑ましくなる。
「じゃ、いってくる...」
『うん、頑張って』
私が胸の前でガッツポーズをすれば、そらるも私に合わせてガッツポーズをした。
私に背を向け、少しだけ重そうな足取りで去っていく...
と、思いきや突然何かを思い出したようにそらるが振り返った。
足早に私の元まで来ると、呆然とする私の顎を掴んで上にあげる。
そのままそらるの顔が近づき、チュッと触れるだけのキスをされた。
「...充電。じゃあな」
未だに呆然としている私を置いて、そらるはスタスタと軽い足取りで去っていった。
さっきまでの重い足取りはどこへ。
「人前でやっちゃってるわ...」
「お熱いなぁぁぁぁぁんふふふふふふへ」
さっきまで熱いトークを繰り広げていた2人の声が聞こえる。
途端に見られていたとわかり、今すぐに穴があるなら入りたい衝動に駆られた。
...もう。ずるいよ、そらる。
✄----------------------------✄
ちなみに。
その後ブーケトスが行われたのですが...
「えっ...ぼ、僕？」
見事綺麗にキャッチしたのは、まふくんでした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
