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「...話したいことがある」
そらるは、やっぱりどこか緊張した様子。
...話したいこと？
こんな時に別れ話...は、ないよね、？
それでも臆病な私のその考えは、すぐに脳内を埋め尽くしていく。
少しの沈黙が続き、やがて決意を決めたようにそらるが私と目を合わせた。
「...俺、Aのことが好き。いや、大好き。ずっと一緒にいたい」
突然の恥ずかしい告白。
言われると思ってなかった言葉に、拍子抜けしてしまう。
そんな間も観覧車はゆっくりと上昇を続け、ついに頂上へと差し掛かった。
そらるは一旦深く息を吸うと、私の手を離してポケットからある物を取り出す。
次に見た時にそらるの手のひらに乗っていたのは...
テレビでよく見る、四角い箱で。
やがて、その箱の蓋が私に向けて開かれた。
箱の中身と、そらるの顔を交互に見る私の顔は、どんな風だったのだろう。
ただただ、びっくりして。
もしかしたら口が空いていたかもしれない。
_____________________
「俺と、結婚してください」
_____________________
箱の中には、銀色に輝く指輪があった。
感情が高まって、涙が溢れてくる。
そんなの答えなんて、1つしかないに決まってるじゃん。
「...はい！」
私の答えを聞いて、安心したような笑顔になるそらる。
その片手がそっと私の頬に添えられる。
観覧車の頂上で、私達はキスをした。
唇が離れると、そらるに「手、貸して」と言われ、手を出せば私の指に指輪をはめてくれた。
控えめに、儚く。けれども大きく輝く指輪は、私の指にぴったりとはまった。
「...うん、似合ってる」
そう言うなりに、ぎゅっと抱きしめられる。
私も精一杯腕に力を篭めた。
すると、耳元でそらるがぽつりと呟く。
「Aは、俺のお姫様だから」
「...一生、俺が守る。俺が、幸せにする」
ベタだけど、一番気持ちが伝わってくるような、そんな言葉。
『...じゃあ、そらるは私のヒーローだね』
私がそう言って笑顔になると、そらるも「そうかもね」と笑ってくれた。
既に降下を始めている観覧車が、もう少しで1周してしまう。
けれど私の心は、いっぱいでいっぱいでとても満たされていた。
隣を見れば、いつも通りのそらると目が合った。
「A」
「愛してる」
私の幸せな日々は、どうやらこれからも続きそうです。
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あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
