花火大会。 ページ4
「うわ...人多い...」
彼の口から零れるように出た言葉は、まさにその通りだった。
私は今、そらると一緒に花火大会に来ている。
それなりに大きな大会らしく、沢山の屋台が出回っていた。
沢山の屋台が並ぶ、大きな大会。
当然の結果、人の量も尋常じゃない。
引きこもりな私達は、人混みには懲り懲り。
けれど今日は、そんなことも気にならなくなるような良いことがあった。
それは、何かと言うと...
横で並んで歩くそらるをチラリと見る。
彼は今日、シンプルな青色の浴衣を着ていた。
それは、思わず見とれてしまう程似合っていて、かっこよくて。
正直あのそらるが、浴衣を着てくるとは思ってもみなかったから...
そらるの浴衣姿を1番傍で見ることができて、さっきからずっと神様に感謝しているところだ。
ありがたや...ありがたや...
物思いにふけっていると、急に何かに躓いた。
『うぁわっ』
体が思いっ切り斜めに傾く。
ぶつかる_______と思ったのも束の間。
そらるがしっかりと私の体を支えてくれた。
「大丈夫？」
『ありがとう、大丈夫っ』
人に見られていることが恥ずかしくて、パッとそらるから離れる。
けれど、そらるは他人より私のことを心配しているらしく...
「危なっかし...」
そう言って、私の手を掴んで指を絡め出す。
気づいた時には、恋人繋ぎで。
一瞬ドキッとするけれど、何の気無しにそらるは歩いていく。
...なにも思わないのかな...恥ずかしいとか...
強く握られた手からは、優しさだけが伝わってきた。
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あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
