＊ ページ20
トイレ近くにあるお店の前。
１人でスマホをいじりながらトイレに行ったそらるを待っていると、急に後ろから誰かに抱きつかれた。
それと一緒に、嗅いだことのある香りがふわっと香る。
「らいく〜！！こんなとこに１人でどしたんや！！」
振り返るとそこには96猫ちゃんとluzくん、天月くんの３人がいた。
『96ちゃん！！今ね、彼...』
そこまで言って言葉を失う。
...この３人は私とそらるが付き合っていることを知らない。
まずい。
変にいろんな人に知られたくないし...
しかし96ちゃんは、私の今の言葉を聞き逃さなかった。
「ほほぉぉん？？彼ピッピ...？」
どこかなどこかな♪♪と探し出す96ちゃん。
どうやら誰だかはわかっていない様子。
「えっ、らいく彼氏いんの！？」
天月くんとluzくんはすごく驚いている。
『い、いゃぁその...えっと...』
どうしていいかわからず縮こまる。
すると、また後ろから軽く抱きつかれた。
「これ俺のなんですけど...って、あれお前ら」
皆その姿に唖然。
まぁ、そこにそらるがいるんだもんね。
驚くのも無理はない。
「はぇ！？まままさか彼氏ってそらるん！？そらるんなの！？らいく！？」
96ちゃんに両腕を捕まれぶんぶんされる。
するとそらるの方へより強く引っ張られた。
「そうそう、俺のだから96猫にはあげません。あ、ちなみに天月とluzにもね」
なぜか自信満々に言うそらる。
「んおーー！！らいくぅぅ...おめでとう幸せになれよ...ワシらは影でこっそり応援するわ...」
『あ、ありがとう96ちゃん』
「じゃあ邪魔しないように俺らは行きますか」
そう言ってお互いに手を振り合う。
去り際に96ちゃんがボソッと耳元で私に質問した。
「そらるとはどこまでいったんか聞かせてな？」
顔が熱くなる私とは裏腹に、上機嫌で去っていく96ちゃん。
そんな私の顔を、そらるがじっと見ていたことはまた後で知ることになる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆめ - ヤバい。そらるさんカッコいい！私、そらるさんのリスナーなんですけどほんとカッコいい！ぷりんりんりんさんこの作品をつくってくださりありがとうございます。これからも頑張ってください！応援してます。 (2018年8月26日 12時) (
レス) id: 5d7f163d63 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんりんりん(プロフ) - フォレットさん» うわああありがとうございます(；＿；)めちゃめちゃ嬉しいし幸せです！！ (2018年8月25日 21時) (レス) id: dc44892b14 (このIDを非表示/違反報告)
フォレット - 最初から最後まで一気に読ませていただきました！とても面白かったです！ (2018年8月25日 20時) (レス) id: 12bb29eccb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷりんりんりん | 作成日時：2018年6月11日 17時
