Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ7)

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Episode6 ページ7

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4月下旬

『やっぱり〜みんなの仲深めたいから席替えしよ！』

先生の一言により始まった席替えのくじ引き。

ぶっちゃけ私はうっちーもいるから今の席でも良かったんだけど。
席替えするなら人見知りということもあり喋れる子が近いと嬉しいな〜なんて思ったり。

「まじか…」

席の位置は窓側の一番うしろ。
位置は、位置は完璧なのに。

「よっしゃ檜山くん近くじゃん！」

「ほんとだ、深田よろしく」

隣は深田くんと仲の良い檜山くん。
そしてなんとその前が深田くん。
そして私の前はあまり学校に来ない不登校気味の女子。

私、完全に孤立してるじゃん。

属に言う陽キャと呼ばれる深田くんや檜山くんとは地位が違いすぎて喋るなんてできないし…

湧やうっちーも陽キャなんだけど近づきやすさが全くの別物。

席替えしたばっかりだけど次の席替えはいつかな？なんて考えてしまう。

今もほら

「檜山くんマジで！？」

「マジって言ってんじゃん」

周りの人なんて気にせずに騒いでいる。

本当に最悪だし、昔に深田くんがモテる理由が分かった気がするとか言ったけど前言撤回。

きっとあれは佐奈のことが好きで、あんなに気を使ってただけ。

早く帰りにならないかな〜なんて窓の外を眺めてみた。

私が深田くんのことをあまり得意でないことを知ってる佐奈は‘ご愁傷さま〜’なんていいながら笑ってるし。

湧やうっちーは‘深田と檜山はいい奴だよ’なんて言っていた。

確かに湧とうっちーは凄くとまではいかないけど話をするくらいに深田くんと檜山くんとは仲が良かった気がする。

だけど湧やうっちーが言ってることはいまだに信じられない。

そんなことを考えながら残りの授業にも取り組んだ。

隣と斜め前はうるさいまんまで。