Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ41)

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Episode40 ページ41

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『Aはそれで交換したというわけね』

『待って。それって深田、Aのことが好きってこと？』

『だからそれを今話してるんでしょうが！』

今は学校の最寄りから数駅のカラオケで打ち上げをしているところなんだけど…

深田くんと片付けをしている途中でハチマキを交換した流れと主旨を話していると大騒ぎ。

てか、深田くんが私のこと好きってどうゆうこじ付けでそうなった？

「てか！どこから深田くんが私のこと好きに繋がるの！？」

あまりにも騒ぎが収まらない上、このままだと話がとんでもなく外れてしまいそうなので勇気を出して少し大きな声をあげてみる。

すると5人はアニメのワンシーンかのごとく口をぽかーんと開けてしまった。

『ここのレベルまでくると深田が可哀想に見えるわ』

『それ、めっちゃ言えてる。』

湧とうっちー、あじくん、くろちゃんはブツブツと話し始めたが佐奈に関しては一切動かない。

そして数分固まった後に

『Aがここまで噂に疎いとは…』

とだけ口にした。

「みんな何？なんか知ってるなら教えてよ。」

みんなは何か分かっている様子だけど私は何にもわからない。

みんなの顔をじっと見て訴えるとうっちーが口を開いた。

『じゃあさ、深田がAにハチマキ交換しようって言った時深田はどんな様子だった？』

ハチマキを交換しようと言われた時…

「なんか緊張してたかも？」

『ならやっぱそう言うことじゃね？』

湧は何かに納得したかのように呟く。

そして佐奈は私の手を握りポツリポツリと話し始めた。

『A。うちの高校で異性にハチマキを渡す、交換するってのは好きってことなの』

うそ。

『深田もちょっと抜けてるとこあるから100％って訳じゃないけど80％くらいはそうだと思ってもいいかもね』

あのみんなに優しくてモテモテな深田くんが私のことを好き。

『最近自分の気持ちにも気がついたんだし、また学校始まってから頑張ってみてもいいんじゃない？』

そう佐奈に背中を押されたから週明けから頑張ろうと思えた。

『てか、今の話し聞いてる感じだとAも深田のこと好きな感じ？』

そうだ。湧達もいたんだ

『俺ら完全に失恋だな』

『何それ？その話しも詳しく』

佐奈がその話にも興味津々だったのはまた別の話。