Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ39)

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Episode38 ページ39

〜〜〜

『マジか〜』

「まぁしょうがないよ」

結果的に私たちのチームは2位と言う結果だった。
最初ら辺は5〜6位あたりをウロチョロしてたんだけど深田くんが数人ごぼう抜きをしたのだ。
1位だったあじくんのクラスに僅差で負けてしまったが、今日急遽出るとなってここまでの結果を残してくれた彼はほんとにヒーローだと思う。

『あぁーマジ悔しい』

「湧お疲れ様。カッコよかったよ」

湧達が帰ってきたかと思うと『悔しいから慰めて』なんて言うもんだから、今日は頑張ったしと思って慰めてあげる。

『でもほんとに惜しかったよね、深田も急遽なのにありがとね』

『全然、こっちこそ申し訳ない』

はぁ、湧の時みたいに「お疲れ様、カッコよかったよ」って言えればいいのに。
恥ずかしくて、臆病だからそれが中々言い出せない。
結局このまま写真も撮らないで終わっちゃうんだろうな。

『A？もう閉会式始まるよ？』

この時の私は気が付かなかった。
深田くんがすごく悲しくて、苦しそうな顔をしていることに。

『と言うことで優勝はオレンジ団です！』

閉会式が終わって結果的には優勝という形で終わった。

クラスのみんなはあまりにも驚きすぎて声が出ておらず思わず笑ってしまった。

あっけなく終わってしまった体育祭。

今日は教室に戻ってのSHR等はなくそのままグラウンド解散。

『じゃああっちで待ってるね』

私はというとこのあとプチ打ち上げと題して、佐奈、うっちー、湧、あじくん、くろちゃん、私の6人で打ち上げに行くことになっている。

でも保健委員の仕事として救護テントの中のものを保健室の中に片付けるという作業があるのだ。
まぁこの作業をやらなくてはならないのは、この係を決めるときにじゃんけんに負けてしまった私だけなんだけどね。

1人寂しく救護バックなどを持ちながら今日のことを振り返ってみる。

今日は深田くんが来ないと思っていたのにきてくれて嬉しかった。
写真を撮りたいと言ってくれたのに嫌な態度を取ってしまい結局写真は撮れずじまい。
まぁ、少しだけ喋れたことを嬉しく思おう。

そして早く片付け終えて佐奈達の元に戻り打ち上げに行こう！

そう思ってる矢先だった。