Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ36)

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Episode35 ページ36

〜〜〜

『いつからいつから？』

完全に興味深々じゃん。
うっちーも捕まった人が悪かったね…

私はご飯を食べながら静かに2人の話を聞く。

『えーそれ聞いちゃう？』

『聞いちゃう！』

なんか佐奈めっちゃ楽しそうだし。

『今年入ってからかな？』

『じゃあ同じクラスだ？』

『まぁそうなるねー』

『何の話してんの？』

ここで湧が帰ってきた。

『そういえばAと写真撮ってなくね？』

「あれ？朝撮らなかったっけ？」

『あれはみんなででしょ。俺が言ってるのは2人でってこと』

「あーじゃあ外行った時撮ろっか！」

湧が来たことによりうっちーの恋バナは終わってしまい心なしか佐奈はつまんなそう。

こんな時でも深田くんが気になってチラッと見てしまう。

深田くんの方を見ると

「いいなぁ」

他のクラスの女子達が教室に群がって深田くんとの撮影会が始まっている。

『まぁまぁ、私もタイミング見て深田と写真撮れるようにしてあげるから。』

そう言われるともうお昼休憩は終わりの時間を迎えていてゾロゾロとみんながグラウンドに移動し始めた。

午後の競技が始まろうとしている。

午後一発目は大縄跳び。

男子、女子の順で跳んでいきその合計を足して順位を出していく。

結果としては男子は51回、女子は34回、合計85回で今までの記録を更新した上に一位と言う結果を残した。

今まで練習では一度も一位になったことがないのに。
自分の中では全力を出し切ったつもりだし、正直もう動けないけどこの後何も出場する競技は無いし、強いて言えば委員会の仕事だけ。

深田くんは当日来れるかわからないのでと言う理由で、隣のクラスの男の子が2回分仕事を受け持ってくれているため会うことはない。

ぶっちゃけ少し気まずいしそれが助かるかも。

仕事だからと佐奈に告げて救護テントから競技を鑑賞する。

自分の担当中の間特に誰かが怪我をすることもなく、ただただ快適に鑑賞することができた。

そのまま仕事を終わらして自分のクラスのテントに戻る頃には、もう最後のクラス対抗選抜リレーの一つ前の競技が始まろうとしていた。

だけれど

『Aどうしよう』

そこには焦った様子の佐奈がいた。

『アンカー走る人がいなくなっちゃった』