Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ32)

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Episode31 ページ32

〜〜〜

開会式も無事終わり早速競技が始まった。

私が今年出場する競技は
台風の目
障害物競走(飴食い)
大縄跳びの3競技。

台風の目は割と早めの時間帯で、障害物競走は午前の最後。
大縄跳びは午後一発目なので、私が出る競技は早めに終わる。
やっぱり飴食いだけは憂鬱でしかない。

今の私のクラスはと言うと、やっぱり‘楽しむ’をモットーにしているのでどこのクラスよりも応援が盛り上がっている。

その中でも勝つ競技は勝っているからそこそこいい感じ。
練習の時はどの競技も他クラスに一回も勝ったことなかったのに。

『そろそろ台風の目だから行こ』

佐奈とうっちーは出場する競技が全て一緒なため、並んで入場口に向かう。
ちなみに檜山くんも台風の目には出場するので4人で喋りながら行く。

『Aちゃんと着いてきてよね』

うっちーがこう言う理由は走るグループが一緒だから。
運良く佐奈とうっちーと檜山くんとグループを組めたのだ。

「極力努力はするけどもしダメそうだったら私を見捨ててね」

『そんな真顔で言われても音海さん実際にやりそうだからな…笑』

檜山くんにまで笑われちゃう始末。

そこから順調にレースは始まり私たちには10クラス中4位で棒が来た。

並び順的にはうっちー、佐奈、私、檜山くんでうっちーが軸になっている。
そのため私はさっきから振り回されっぱなし。

『音海さん大丈夫？』

『無理かも…』

あの後も檜山くんに心配されながら何とか完走した。
順位はその次のアンカーの子達が何とか一組抜いて3位だった。

『お疲れ〜』

テントに戻ると湧とくろちゃんがいてニヤニヤしていた。

『いやいやAさん、何ですかあれは？』

『なんか1人だけ明らかに振り回されてたよね』

「お願いだから笑わないで！あれが私の精一杯なの」

その後も湧やくろちゃん、檜山くんにまで散々馬鹿にされてしまった。
正直檜山くんに関しては心を開いてくれたみたいで少し嬉しかった。

そこから先の競技も2〜5位くらいの成績を着々と残してそこそこいい感じの点数を取って行った。