Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ3)

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Episode2 ページ3

〜〜〜

何とか勉強に食らいついて晴れて高校2年生となった。

今年も桜とは別のクラスになってしまいそこだけが心残りだけど…

『それじゃあ自己紹介するか！』

先生のひと言で始まった自己紹介。

ここの高校はThe普通の高校で偏差値もそこまで高くない。
そのためか、ここら辺が地元という子が結構多く私が通っていた中学校も例外でないため教室に見知った顔も数名いる。

『おーい！音海！』

「…あっはい！」

先生に呼ばれていることに気が付かず間抜けな返事をしてしまい赤面していると

『早く自己紹介しろー！』

そこからはとりあえず自己紹介をして席について顔を伏せていた。

全員自己紹介が終わり、新学年に上がったときのあるあるといえば係、委員会決め。

『Aは何やるの？』

今話しているのは平山佐奈。
佐奈は去年桜と同じクラスで、よく私の話を聞いていたらしく新学期早々友達になりたいと話しかけてくれたのだ。

「保健委員かな〜」

係をやるより委員会をやる方が成績が上がるからという単純な理由で去年も保健委員に所属していた。

仕事内容はそこそこに面倒くさく、そのせいかやりたがる人がいないので去年は安定に勝ち取った。

『そんじゃあ決めてくぞー』

その声をはじめに続々と決まっていく。

佐奈はもともと目立つことが好きみたいだから学級委員に立候補し満場一致で決まった。

学級委員が決まり進行が先生から学級委員へバトンタッチ。

『じゃあ他の委員会も決めてくよ〜』

みんな各々がやりたいもので手を挙げて被ったら決意表明からの投票。
そしてついに保健委員の番が。

『次、保健委員やりたい子』

自分も手を挙げつつ周りを見渡してみると私以外に男の子が2人手を挙げていた。
ひとりは去年も私とクラスが一緒で同じ保健委員をやっていた子。

きっと今年もこの子とやるんだろうなと思ってたから、まさかのまさかで驚きが隠せない。
てかもうひとりの子って誰なんだろう。

『じゃあとりあえずAは確定ね』

この学校のルールでは委員会は男女一人づつ選出なので私は今年も安定に保健委員を勝ち取った。
そんなことを思っていたら男子の決意表明が始まろうとしていた。

『じゃあ先に、、、からお願いします〜』

そんな佐奈の言葉を聞いてものすごく驚いた。