Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ20)

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Episode19 ページ20

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佐奈の話によると

私がもしかしたら深田くんのことが好きなのでは無いかと気づき、それを確かめるために席替えをするように仕込んだ。
案の定席替え後の私の反応的に深田くんのことが好きだと分かったから私を呼び出して吐かせたとの事。

『A、好きとかそう言うことに鈍感そうだからさ。』

『えっ、まさかそれで俺呼ばれたの？』

そう声を上げる黒田くん。

それってどれのことだろう。

『そう。光輝、深田と仲良かったような気がしたから。』

話を聞くと黒田くんと深田くんは高校こそ一年もクラスが一緒になれなかったが、中学が一緒でクラスも二年間同じで仲が良かったんだそう。

安嶋くんに関しては流石に彼氏を置いて他の男と会うのは気が引けたと言う佐奈が誘ったらしい。
安嶋くん自体黒田くんとも仲がいいみたいだしね。

『協力者は多い方がいいかなって思って。でもごめんね、私無理に言わせちゃったかな？』

佐奈は申し訳なさそうに私の顔を伺う。

きっと3年前。
私たちが中学校3年生の頃のことを気にして言っているんだろう。
佐奈には仲良くなった時点で過去の苦い思い出を話したことがある。

ちょっと重い空気になった今黒田くんたちは不思議そうな顔をしているし。
この際、黒田くんや安嶋くんには話しておいた方が都合がいいのかもしれない。

「佐奈。私昔のこと黒田くんたちに話しておく。」

『えっ？いいの？』

「その方がいざという時救ってくれるかもしれないからね。」

そして3年前のことを話し始めることにした。