Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ18)

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Episode17 ページ18

〜〜〜

翌日予定通りに行われた席替え。

『よろしくー』

ちなみに私は一つ前に位置がずれただけなのでまた窓側。
そして隣には湧。

『何そんな嫌そうな顔してんのよ』

前には佐奈。
そこそこのあたり席だけれど…

深田くんは廊下側の1番前。

めっちゃ離れた。

昨日のあの話をしてからは一切喋りかけてくれなくて、ずっと寝てしまっていた。

あの時何か変なことでも言ってしまっただろうか。

なんでだろう最近ずっと深田くんのことを考えている気がする。
全ての思考が深田くん基準だ。
それも今までの嫌な思考でじゃなくて、いい思考で。

でも席が離れてしまったからもう喋ることは無いんだろうな。

『A！聞いてる？さっきっからほんとに上の空だよ？』

『恋でもしてんじゃね？』

なんて2人には茶化されるし。
でももしかしたら深田くんに恋しちゃったのかも。

「佐奈、もう席替えしたい。」

『は？私の頑張りは？』

『Aの隣やだ。全然相手してくんねー』

あれから佐奈と湧はずっと言い合いをしていたらしい。
授業が始まると佐奈からも相手にされてなかったけど。

そんなこんなで今日の授業を全て終えてやっと帰れる。
と思ったんだけど

『A〜今日カラオケ行かない？』

佐奈からの急なお誘い。
まぁ今日は金曜日だし気分転換にいっか。

「いいよーいこ！」

『でも他にも何人か居るけどいい？』

「うん」

佐奈のこの聞き方はもう断れないやつだし、どうせ佐奈もいるから大丈夫だろうなんて安易な考えがダメだったんだろうな…

『ごめん、まった？』

『いや、全然！』

学校の最寄り駅から3駅。
少し栄えている駅にあるカラオケ。
佐奈いわくもう先客は来ているとの事だったので、指定された部屋のドアを開けるとあまり見慣れない男の顔が2つ。

『これが音海さん？』

『これが』という言葉が少し引っかかった。
自己紹介もなしに一発目に言われた言葉。
なんか怖いんですけど…

『光輝やめて。この子人見知りなんだから。』

『そうだよ、怖がらせちゃってごめんね。』

佐奈がそう説得してくれてるけど
そしてあなたは誰？
もう色々と情報が追いつかないんですけど。