Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ16)

今日:13 hit、昨日:194 hit、合計:42,120 hit

Episode15 ページ16

〜〜〜

『湧くんごめん、それやったのA』

そう口にしたのは深田くんだった。
は？
なにこいつ…私のこと見捨てたんだけど。
深田くんがバラすくらいなら自分で白状したわ！
絶対湧怒ってるじゃん。

『A、それほんと？』

今は湧の笑顔が怖い。
周りのみんなもちょっとやばいみたいな空気出してるし早く謝っておこう。

「湧、ごめ…『でも、やろうって言い出したのは俺だからAは悪くないよ』

またそう口にした深田くん。
えっ？さっき私のこと見捨ててたよね？
どう言うこと？頭の理解が追いつかない。
前からずっと思ってたけど、深田くんってだいぶ天然？

今きっと私を救ったみたいに本人の中ではなってんのかもしれないけど、ちょっと私の傷えぐってるよね？
まさかそれに気づいていない？

私の頭の中はパニック状態。
深田くんはなんかドヤった顔してるし…

『あのな深田、音海さん助けた気になってるかもだけど、完全には助けられてないからね？』

よくぞ言ってくれた檜山くん！

深田くんはなんのこっちゃ分かってない様子だけど

湧は怒る気もなくなった様子で笑ってしまっている。

『まぁまぁいいじゃん！俺頑張ったんだし』

深田くんがそう口にすると周りのみんなも笑ってしまっている。

深田くんは不思議だ。
深田くんが騒げば周りも騒ぐし、深田くんが笑えば周りのみんなも笑う。
深田くんがいるだけでその場の空気が温かくなる。
私にとって深田くんは憧れの存在だ。