Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ15)

今日:89 hit、昨日:194 hit、合計:42,196 hit

Episode14 ページ15

〜〜〜

さっきの話しはなかった事になってるみたい。

今は6時間目。
英語の時間なんだけど、先生は『やる気が起きないから自習で！』なんて言ってゆるゆる。

みんなはと言うと、席を立って仲のいい子の席に行っておしゃべり。

佐奈のもとに行こうかと思ったけれど時すでに遅し。
佐奈の周りには他の友達が集まっていたので諦めることに。

やっぱりお腹も痛いし勉強する気も起きないので寝ちゃおうかな〜なんて思っていたところに

『暇そうじゃん』

なんてやってきたのは

「湧、」

そしてその裏から

『俺もいるよ〜』

なんてうっちーが。

湧は私の前に、うっちーは近くから椅子を持ってきて湧お隣に。
深田くんたちも混ざってみんなで雑談することに。

最初はそれこそ普通に話していたのに途中から完全に男子たちの悪ふざけ。
それを最初は笑ってみてただけなのに、湧が成績のことで先生に呼び出された時。

『湧の座ってた椅子じゃんけんで負けたやつが少し濡らしておこうよ』

なんてぶっ飛んだ提案を口にした深田くん。

『Aも強制参加だよ！』

それに便乗してノリノリなうっちーに言われちゃえば断れなくて、、

『最初はグーじゃんけんポン！』

何回か続いたあとに

「嘘でしょ、、」

見事に一人負けをした私。
うっちーなんかはお腹を抱えて笑っている。
全然笑い事じゃないし！
でも負けたからにはやるしかない！と意地になって教室においてある観葉植物に水をあげる専用のジョウロを持ち、湧が座っていた椅子に少し水を垂らした。

『なんか少なくない？』

なんて言ってうっちーが私の持っているジョウロをより一層傾けると思ってた以上に濡れてしまい椅子が水たまり状態に。

「うっちーバカ！」

そんな会話をしていると湧が戻ってきてしまった。
もう知らんぷりするしかない。

『あぁ〜疲れた…もうあの先生ってばはなしが…冷た！何！？』

そう言って自分の席を立つ湧。

『なんか濡れてんだけど！』

みんなゲラゲラ笑ってるし…

『誰だよ濡らしたやつ！』

ガチで怒ってるわけじゃなさそうだけど殺気を感じる

『うっちーだろ！』

『違うよぉー』

このまま白状してしまおうか？
その方が楽なのでは？
湧もちょっと怒ってるみたいだし
そんなことを考えていると