Pure Love 【F.Ryusei】 (ページ14)

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Episode13 ページ14

〜〜〜

日々は進んで梅雨に入ろうとしている。

6月中旬。
今日の外は雨模様。

みんなの気分もなんだか落ちている気がする。
私の気分もだだ下がり。
なんて言ったって今日は女の子特有の月に1回かならず訪れる日だから。

人に比べたら症状は軽めだと思うけど、眠気とお腹の張りがすごい。
ご飯を食べたあと佐奈が私の席にやってきた。

『A大丈夫？薬は？保健室行く？』

なんて質問攻め。

辛うじて深田くんは檜山君と湧、うっちーその多数名の男子たちで体育館に遊びに行ったので教室にはいない。

「飲んでない、忘れた、いかない」

そう返事をすると『なら、先生には伝えておくね』そう言って教室を出ていった。

私は大抵期間中はお腹が張っているの一択。
そんな時に1番楽な体勢はうつ伏せなんだけど、流石に学校じゃ出来ないので土下座で我慢している。

担任には話が通っているし、次の授業は運良く担任の持っているものなので土下座し放題。

床に土下座も嫌なので椅子の上で土下座体勢を作る。

そこからどのくらいだっただろうか。

『えっ！？何事？』

そんな湧の声が聞こえて顔を上げる。

『何、Aなんか深田に謝るようなことしたの？』

違うと首を振ると湧は何かを分かったように自分の席に戻っていった。

その数分後、深田くんと檜山くんもおんなじ反応をしたのは言うまでもない。

その後はだいぶ落ち着いたので普通に座り直し机に伏せる。

自分が気づいたときには夢の中に入っていた。

「わっ」

目を覚ました頃にはもう5時間目は終わっていて休み時間に突入していた。
ただ私が声を上げた理由はそれじゃない。

『わっ！』

なんで深田くんまで驚いてるの？
てかなんで深田くんはこっち見てるの！？
目が合っちゃったんだけど１
寝起き一分で起こった出来事。
頭の整理が全くできていない。

『音海さんが驚くのは分かるけど、なんで深田まで驚いてんだよ』

よくぞ言ってくれた檜山くん！
ホントだよ、なんで深田くんが驚いてんの
あなたの方があとに寝たんでしょうが１

もう突っ込みどころしか無い。

『なんか気がついたらこっち見てたみたい』

気がついたらって何！？
もう深田くんのことが理解できない。

『お前な、重症すぎ。程々にしろよ。』

なんて檜山くんもよくわからないことを
今の私には二人の会話が全く理解できなかった。