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「疲れたー！」
「喉乾いたね〜」
「僕、ドリンク、買って来ましょうか？」
「あ、じゃあ俺も行く」
「うわ珍しい」
「失礼な。買いに行くついでにちょっとだけSM案内しようと思ったの。ショウタロウ、まだ分かんないでしょ？」
「いやぁ事務所はタロも流石に覚えて、」
「ヒョンに聞いてない」
あれから少しだけ皆で踊って、疲れたと喚くジョンウヒョンやジェミン達の為に飲み物を買ってくると言い出した優しいショウタロウに着いていくことにした俺、ヘチャン。優男である。
失礼なことを言うロンジュンやちょっと騒がしいユタヒョンを無視して、ショウタロウを練習室から連れ出して数分。
中々自販機に着かないのは、少し遠回りをしながら事務所内を案内しているから。
ヒョンは「流石に覚えた」って言ってたけど無視無視。
現にショウタロウは色々教える度に「おぉ〜！」と目を輝かせ、広いだの綺麗だの凄いだの、新鮮な反応を見せている。
本当にピュアでいい子だな？？ここばかりはヒョンが言った通り俺らが濁らせてしまいそうで怖いよ。
「ここは第3練習室。さっきのとこより少し狭いけど、俺は一番好き」
「わ〜綺麗ですね！狭いけど、こう…落ち着く感じ、します」
「だろ？てか、敬語。次使ったらコンゴンズ全員で愛嬌しながら追いかけるよ」
「お〜ぅ、笑」
勝手に全員巻き込んだけど、まぁ彼奴らだしいっか。無理だったらドヨンイヒョンにさせよ。
それにしても、さっき少し踊って分かったけどショウタロウ本当にダンス超上手かったなぁ。
普通に上手いだけじゃなくて、こう、見せ方を分かってるっていうか。
「ショウタロウ、ダンス本当に上手いよね」
「えっ、わぁ、本当…？かむさはむにだ〜」
「あ！はい敬語ー！ドヨンイヒョンが追いかけまーす！」
「(…あれ、ドヨンさん？コンゴンズじゃないんだ……いや、それより、)
何か今の、僕の友達に似てました！…あ、似てた！」
「(友達…？)お〜今危なかったね？」
「…セーフ？」
「セーフ！」
……あ、やばい。友達の話、広げてあげたら良かったかな？
お〜！と喜ぶショウタロウを見て、折角話題振ってくれたのに…と少しだけ後悔した。
後で聞こうかな。
そう思いながら先にある曲がり角を指差す。
「あそこ曲がったら自販機だよ」
「お〜やっと…」
「長くてスミマセーン！」
「あ、いや、笑」
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