わらってみせてよ (ページ4)

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せっきょくてきに④/リリーページ4

『リリーさん、、』
そう言いながら、空いている方の手で頬をなでる。

大丈夫。起きなさそうだ。

どうせなら、言ってみたかったセリフ、全部ささやいてやる！

『リリーさん、カッコよくて、優しくて、大、大、大好きです！もっともっと、毎日会いたいって、いっつも思ってます！』

そして、起こさないように、柔らかく頬にキス。

鏡見んくても、めっちゃ顔、赤なってんのが分かる。
こんなん、起きてるときに言うなんて、恐らく一生出来ひん。

これからも、寝てるときを見計らって…なんて考えているときだった。

｢A、俺もやで｣

不意に、リリーさんの声。

『ぎゃぁぁ、ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ』

声にならない声を出して、この場から立ち去ろうとしたが、リリーさんがいつの間にかがっちり私の体をホールドしてるせいで、1歩も動けない。

『離してください』

「何で？」

『恥ずかしさで死んでまう前に、一思いにベランダから飛び降ります』

『尚更離されへんやん』

リリーさんは、私の余りのテンパり具合いに笑っているが、私としては全く笑い事じゃない。

『うぅぅ〜』

リリーさんの腕から出ることを諦めて、顔を赤らめ続ける私を、リリーさんは、ニヤニヤしながら覗き込む。

｢可愛かったで｣

『…バカにしないでください』

｢してへんよ｣

『…いつから気づいてたんですか？』

「最初から」

『は？』

『だから、ご飯出来ましたよーのとこから起きとった』

ぇぇえええええ！