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「鮭大根お待ち!」


威勢のいい声が聞こえてハッと我に返る

俺の目の前には鮭大根が置かれていた



…何故、今になってAの事を考え出したのだろう

理由は簡単だ。だがそれを認めてしまうというのは俺のなけなしのプライドが許さない


悶々としていると、入り口の方から聞き馴染みのある声が聞こえてきた




「…でな!此処のタラの芽の天ぷらが美味しくて」




…この声は炭治郎か

誰かと一緒に来ているようだ






「是非Aにも食べて欲しい!」


「ゴフッ」






…いかん、思わず咳込んでしまった

その俺の様子に気付いたのか、炭治郎達が此方に近付いてきた



「義勇さん!」




俺の名前が呼ばれると同時に、幼い頃のAの声が頭の中で聞こえた



_____

『義勇!』
_____




…何故こんなにも意識してしまうのか

理由は分かっている。だが認めたくない。




「…炭治郎か」




もちろんそんな事顔には出さない。
というか出せない。

俺の表情筋は死に腐っていると胡蝶に言われた事を思い出した

…そんなにだろうか




「はい!今日Aの柱着任祝いに奢りに来たんですけど、義勇さんも一緒に祝いませんか?」

「…いや、俺は」




ちらっとAの顔を見る

無表情で俺を見つめていた
どういう感情の顔だそれ





「Aも義勇さんに祝ってもらえたら絶対嬉しいです!な!」




炭治郎がAに同意を求めた

昔のAならば喜んで首を縦に振っていただろうが、今のAは何と応えるのか分からない

内心少しハラハラしながら俺もAを見た





『…まぁ、炭治郎がそこまで言うなら』

「そうか!じゃあ義勇さんもAの事祝いましょう!」





炭治郎が俺の隣に座ると、Aは炭治郎の横に座った


その時の俺の心情の複雑さといったら。



…Aの基準はいつ炭治郎になってしまったんだ

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ゆい - 更新待ってますー!ワクワク (2020年3月8日 22時) (レス) id: ab0006bc39 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 陽雨さん» すみません大変お待たせいたしました…!待って頂けてとても嬉しいです!コメントもありがとうございます! (2019年12月21日 6時) (レス) id: 143fd0b4a4 (このIDを非表示/違反報告)
陽雨 - 可愛いっ。何だか義勇さんのしゅんって顔が浮かんできました。最近寒いので風邪に気をつけて下さいね。更新待ってます。 (2019年11月27日 17時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 慈輝(いつき)さん» ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!更新頑張ります! (2019年11月17日 7時) (レス) id: 143fd0b4a4 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - カボスプレスさん» ありがとうございます!ですよね、義勇さん天然ですもんね笑更新も頑張ります! (2019年11月17日 7時) (レス) id: 143fd0b4a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華永 | 作成日時:2019年11月11日 19時

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