推しの宮と好きの宮【宮侑、宮治】 (ページ3)

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第2話ページ3

?｢そーか！なら稲荷崎高校どうや！？｣

稲荷崎ってどこかで聞いたこと……

『あ！稲荷崎って4年前まで女バスで有名でしたよね！？あと、男バレが強いんでしたっけ？』

私がそう言うとイケメンさんは目を輝かせた

?｢男バレのことも知ってくれとるん！？あー…女バス強い言うてたなぁ｣

今度は私が目を輝かせる番だった

『ああああ！やっぱりですか！？』

?｢なんや、自分バスケ好きなんか？｣

その問いかけに私は大きく首を振った

『そーれはもちろん！大好きですよ！あと自慢ですけど、中学で2年連続最優秀選手賞取るくらいには上手いつもりです！』

?｢ええ！それって凄いん？｣

驚いたと思ったら首を傾げるイケメンさん

いや、知らんと驚いたんかーい！

『もちろんですよ！！最優秀選手賞ってゆーのは、その大会で1番上手かった人？とかが貰える賞なんです！』

?｢へぇー！そんな上手いんや！｣

私は自分で言うのもなんだが、バスケットボールは上手い方だと思っている

日本全国から優秀な選手が集まってくるチームにも選抜で選ばれたり、初めて2ヶ月で才能が開花し、2年生になる頃にはキャプテンを務められるくらいになっていた

『あ！待ち合わせしとった人が来たんでここら辺で……』

バスケの話をしているとすぐに時間が過ぎてしまう

私はイケメンさんにお礼をしていとこがいた方向に走った

『あっ！そういえば名前聞いとったら良かったなぁ……』

この人にもう一度会って名前を聞くために、この後私は稲荷崎高校をめざして勉強した

いとこや友達には動機が不純だと言われたが、それ以外にももちろんバスケが少し前まで強かった。その事実が私の背を押したのは間違いない

稲荷崎高校に無事合格し、冒頭に至る…という訳だ

今日から稲荷崎高校の生徒としてこの学校に通わなければいけない

少しのワクワクと不安を持って私は体育館に足を踏み入れた＿＿＿＿＿