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ピーッ



そんな音と共に、目の前のドアが開く。



男が入り、次に私も中へと入った。



グイグイと手を引かれ、ベッドの方へと連れていかれる。



カバンや荷物は床へと投げ捨てられ、柔らかなベッドの上に組み敷かれた。



パチリ、と合う目。



すると一瞬、男が怯えた目をした。



…そろそろバレるのも時間の問題、か。



仮にもコイツは組織に関わっていた人間。



そういう人、とそうでない人、の違いくらいわかるはず。



私は男に顔を近づけ、唇同士が触れ合うギリギリのところで顔を止めた。



にこ、と笑うと男はがっついてくる。



いやらしい音や感覚に耳を塞ぎたくなるが、任務…任務、だから。



何度も角度を変えられて交わるソレ。



ドレスに手をかけられた時、私は太もものガーターベルトに引っ掛けていた拳銃を取りだし、男の腹に付ける。



『なッ……やめっ…!』







パァンッ!!






「あっつ…。」



硝煙が軽く太ももに触れた。



そして、自分にのしかかってくる男を蹴飛ばす。



ここは11階のため、パーティ会場にいる人達にこの音は聞こえないだろう。



私はカバンの中からイヤホンを取り出し、バーボンに連絡する。



「終わったわ。」



『お疲れ様です。今から迎えに行きますね。』



「…うん、よろしく。」



嗚呼、早くジンに会いたい。



そんな思いを心に閉じ込め、処理の準備にかかった。

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設定タグ:名探偵コナン , 黒の組織 , ジン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月24日 14時

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