【名探偵コナン】怪盗キッドの"元"協力者【まじっく快斗】

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蘭『うん、うん。世良ちゃんも会えるんだ、うん！』



隣で園子と電話をしている蘭から離れ、書斎の方へとお邪魔する。



相変わらず広いのね…ここ。



1度だけ入らせてもらった時、コナンくんと朝まで読んだな。



コナン・ドイルのホームズシリーズを彼にオススメされ、私は江戸川乱歩の作品をオススメ。



まぁ書斎にあったのだからコナンくんは1度は読んだことあったんだろうけど。



自分なりの解釈を伝えると、目をキラキラさせて再び読み出したのは楽しかった。



蘭『園子、会えるって。…あれ、本読んでたの？』



「ん？えぇ…昔コナンくんと朝まで読んでたことがあるの。」



蘭『新一と…？』



「あ、そうね。そう言った方が正しいわ。」



恐らくあの日蘭には"博士の家に泊まりに行く"とでも言ったのだろう。



そう考えるとふふ、と笑みがこぼれる。



蘭『2人とも本の虫だもんね。』



「ふふ、褒め言葉として受け取っておくわ。」



ほんの少しだけ嫉妬の色が目に見えたから、頭をポンポンと撫でておいた。



蘭『う……ごめんね…。』



「当然よ、旦那取られたくないわよね。…さ、園子に会いに行きましょう。」



蘭『うん…！世良ちゃんも合流するって。あ、Aが来ることは言ってないからね。』



パチンッとウインクをした蘭。



27でこんなに可愛いとは…心臓貫かれた。



「分かったわ。…少し、緊張するわね。」



蘭『大丈夫だよ。だってあの二人だよ？』



「…そうね。」



蘭の言葉には説得力がある。



確かにあの二人なら、怒りながらも抱き締めてくれそうな…そんな気がする。



そう、少し前の蘭みたいに。



蘭『さ、行こっ。』



「えぇ…って、待ってよ蘭！」



蘭に腕をグイグイと引かれ、玄関へと走り出す。



なんだか10年前に戻った気がして、少しだけ嬉しかった。



園子と真純、か。



…受け止めてくれると良いな。

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