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「ん…美味しい。ありがとう、蘭。」



中へ招き入れられると、蘭がコーヒーを出してくれた。



ブラックコーヒーを飲めることを覚えていたのか、コップの中に入っているのはきちんとブラックコーヒーだ。



10年も経っているのに、と感心してしまう。



蘭が飲んでいるのはミルクティー。



生憎私は甘いのが苦手だから凄いなと思う。



蘭『それで…黒羽くんがキッドでAが協力者で、全部説明して?』



「うん、分かった。まず…私は両親が居ないの。」



私は何度も話した過去、そしてつい先日彼にも話したばかりの10年分の話を全て蘭に話した。







全て話し終わり、コーヒーを1口すする。



目の前の蘭はグスグスと泣いているため、背中を摩った。



ずっと"ごめん、ごめん"と謝ってくる。



…蘭が謝ることないのに。



「蘭。…もう、蘭ってば。私は大丈夫よ?」



蘭『うぅ…だって…。』



すごい泣きっぷりに苦笑いしていると、玄関がガチャリと開く音がした。



私はすぐさまそちらに視線を向け、立ち上がる。



念の為物陰に隠れていると、"らーん"と呼ぶ声。



あら、工藤くん。



新一『弁当忘れたー…って、どんだけ泣いてんだよ。』



蘭『だっ…て…。あ、れ…Aは?』



入ってきたのは工藤くんで、泣いている蘭にすぐさま駆け寄っていた。



キョロキョロと見回す2人を暫く見守ることにする。



まぁ見ていてもイチャイチャしてるだけなのよね。



新一『ったく…。』



蘭『拭き方雑…!』



夫婦になってもここまでラブラブなのは流石幼馴染みといったところかしら。



ふふ、と笑っていると目の前にいきなり工藤くんが現れた。



新一『何してんだ。』



「あら、バレちゃったわね。」



蘭『な、なんで隠れてたの…。』



「念の為、よ。」



私の言葉に首を傾げる2人。


まぁわからなくて当然だし分からなくて良いことだから、ね。



蘭『そ、それはそうと…新一、はい。これお弁当。』



新一『ん?おぉ、サンキュ。』



弁当箱を受け取った工藤くんは再び家を出ていく。



隣の蘭は行ってらっしゃいと手を振っていた。



…可愛い。



新婚の雰囲気を眺めていると、すっかり泣き止んだ蘭が"あっ"と声を出す。



蘭『園子達にも会いに行こうよ!』



「え、えぇ!?」



蘭『キッドや撃たれたことは隠して、アメリカで何してたか話そう?』



ぎゅっと私の手を握った蘭は、私の目を見つめた。

〃→←#再会#



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設定タグ:名探偵コナン , まじっく快斗 , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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ユッパ - 最初のお話から見てたけど、この話で号泣した!まじで、この話好き!頑張ってください (2020年4月24日 20時) (レス) id: 707a9255af (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 不可思議さん» 嬉しいです!頑張ります^^* (2020年4月22日 19時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
不可思議 - やばいです。この小説超タイプ…!← 更新待ってます!!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 那奈さん» 初期の頃から読んでくださり、ありがとうございます…!書いている側も早くくっつけ!って思ってました 笑 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - クロさん» 嬉しいです…!ありがとうございます^^* (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月4日 18時

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