【名探偵コナン】怪盗キッドの"元"協力者【まじっく快斗】

工藤新一の誕生日 ページ15

蘭『ねえ助けてよA〜！』



そう言い、ティーカップを机に置いた蘭が泣きついてきた。



ぽんぽん、と背中を撫でる。



「工藤くんのことだから、何しても喜んでくれると思うけど？」



そう。



明日は工藤くんの29歳の誕生日。



結婚6年目の癖に、蘭はこうして頭を悩ませていた。



私からしたら惚気にしか聞こえないんだけどね。



蘭『でも新一いつ帰ってくるかわかんないし…。』



「そんなに忙しい仕事？」



蘭『うん…。なんか新一が昔関わってた組織の残党処理、って。』



「黒の組織の……。それは長引きそうね。」



これだけ時が経っても残党は残っているようで、快斗も時々ヘルプを出されて残党を排除している。



そういえば今日と明日も呼び出されてたっけ。



工藤くんも今日明日とその仕事みたいで、ご飯は出さなくていいと言われているそう。



こんな広い家に蘭を放置するなんて…なーんて思ってしまうけれど、残党処理となったら何も言えない。



それに、工藤くんのことは蘭が1番理解しているはずだから。



蘭『ケーキは作るけど…もし、日付跨いじゃったらさ…？』



「そうねぇ…。」



どうしようかと考えていると、あ、と思いつく。



「快斗に、工藤くんの行動教えてもらう？」



蘭『いいのっ！？』



「き、聞いてみるわね…。」



スマホの電源をつけ、快斗にメッセージを送ってみる。



すると直ぐに返事が来た。



あら、写真付き。



「ぷぷっ…！」



写真を開いて見ると、思わず吹き出した。



蘭『どうしたの？』



「はい、これ。」



蘭に写真を見せる。



そこには、死んだ顔で体育座りをしたスーツ姿の工藤くんの姿。



快斗曰く、『なんで明日誕生日なのに残党処理なんだよ。降谷さんと赤井さんの鬼。』と言っているそう。



た、確かにあの二人は誕生日とか関係なく誘いそうね。



「少なくとも、蘭だけじゃないみたいよ？誕生日のこと気にしてるの。」



蘭『…！明日はケーキ作って待ってようかな…！』



「ふふ、うん。そうしな。」







次の日の夜、工藤くんから惚気の長文メッセージが送られてきたことは秘密。







.







新一くん＆コナンくんお誕生日おめでとうございます…！



新一くんと蘭ちゃんのサポートをするAちゃんが書きたくて、短編ですが書かせていただきました！

終わり ログインすれば
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