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和葉『へぇ、10年間ずっと海外おったんや…。』
場所は変わり服部家。
2人は結婚していて、当たり前だが同棲している。
そしておめでたい事に新たな家族が増えるとかなんとか。
出産予定日はまだまだ先らしい。
私は和葉と一緒にお茶をしているのだが、リビングにいる男性陣は何をしているのだろうか。
あまり関わりがない2人だけど、打ち解けてるかな…大丈夫かな…。
そんな思いは和葉も同じみたいで。
「見に行ってみようか。」
和葉『せやね。』
ダイニングからリビングの方に移動する。
すると、何やら2人は話し込んでいるようだった。
私達2人がここに来たことにまだ気付いていない。
和葉と目を合わせ、ふふっと笑う。
どうやら心配無用だったみたい。
だけど話している内容というものは気になるわけであって。
こそーっと近付き、話を盗み聞きしてみた。
平次『へー、そのマジックえぇなぁ!子供が産まれたら見せたいわ。』
『どれだけ先のことだよ。』
平次『んー、まぁでも多分あっという間やで。けど頑張るんは和葉やからなぁ…俺もサポートせなあかんねん。』
『子供、なぁ…。』
服部くんのその言葉に目をうるうるとさせている和葉。
私はそっと彼女の背を撫でた。
平次『それより黒羽はあの姉ちゃんにプロポーズせんのか?』
『ブフッ…プロポーズって…。付き合ってまだ数ヶ月だぞ?』
平次『時間なんか関係あらへんがな。それに高校の時一緒に住みよったんやってなぁ?お?お?』
ニヤニヤとしながら快斗に迫る服部くん。
いつの間にか泣き止んだ和葉は"本当!?"といった様子で迫ってきた。
ふ、夫婦揃って私達カップルに来ないで…。
『なんっで知ってんだ!』
平次『まぁ、極秘ルートっちゅうやつやな。』
『名探偵だな。』
平次『お、バレたか。まぁはよプロポーズしてやりや?』
『幼馴染みのくせにずっと告らなかったオメーに言われたくねぇよ。』
平次『なっ…それは禁句やぞ!』
と、ここまで聞いてきた訳だが。
そろそろ私が聞かない方が良いような話題が繰り広げられそうなので、わかりやすく咳払いをする。
プロポーズ、とか…サプライズが良いし。
私の咳払いに気づいた2人はバッと勢いよく振り返る。
そして私達を見て固まった。
平次『き、聞いてたんか…。』
和葉『そのマジックえぇなぁ!の辺りから。』
平次『最初からやんけ!』
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ユッパ - 最初のお話から見てたけど、この話で号泣した!まじで、この話好き!頑張ってください (2020年4月24日 20時) (レス) id: 707a9255af (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 不可思議さん» 嬉しいです!頑張ります^^* (2020年4月22日 19時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
不可思議 - やばいです。この小説超タイプ…!← 更新待ってます!!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 那奈さん» 初期の頃から読んでくださり、ありがとうございます…!書いている側も早くくっつけ!って思ってました 笑 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - クロさん» 嬉しいです…!ありがとうございます^^* (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年4月4日 18時