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#再会# ページ2

あれは二年前、快斗と再会してから数日経った時のこと。



工藤くんから電話がかかってきてた。



内容は"蘭に会ってくれねぇか"とのこと。



私は即了承をした。



快斗は仕事に行ったので、きちんと戸締りをして家を出る。



江古田から米花町へ行くために駅へ向かい、ガタンゴトンと電車に揺られた。



そう言えば蘭はキッドのことや私がその協力者だったことを知っているらしい。



快斗から許可を貰って、工藤くんが教えたそう。



「…ちょっと緊張するな。」



工藤くんはお仕事で探偵事務所に居るから、工藤邸には蘭1人。



それに私が行くことは秘密らしいから、余計に緊張。



過去の記憶を頼りに、工藤邸へ足を運ぶ。



「…やっぱ広い。」



目の前にドーンと構えるのは工藤邸。



隣には阿笠邸も。



「ふぅ…。」



一呼吸置き、チャイムを押す。



ピーンポーンと無機質な音が鳴った。



少ししてから、"はい"と女性の声。



少し色っぽくなっている気がする。



「…こんにちは。」



蘭『…ど、どちら様でしょうか?』



「齋藤、という者ですが…覚えてないかな?」



齋藤と名乗り、インターフォンに口をなるべく近づける。



どうやらカメラ機能はないらしい。



蘭『さ、いとう…?ぇ…A…!?』



「うん…そうだよ。」



蘭から呼ばれた名前に反応するも、返事が来ない。



え、なんで?



不思議に思っていると、門の奥にあるドアが勢いよく開いた。



ラフな格好にエプロンをして、サンダルを履いてパタパタと走ってくる女の人。



メイクも薄らと施されていて、左手には煌めく指輪。



長い髪は変わらず、少しだけ伸びていた。



「蘭…。」



蘭『A…!』



門が開けられ、ぎゅっと抱き着かれる。



「わ…!」



なんだか青子と似たような反応だな。



蘭『本当に心配したんだからっ…もう!』



横から聞こえる声は少し鼻声で、泣いていることが分かる。



10年も行方を晦ましていたのにこんなに心配してくれるなんて、私は良い友達を持ったものだ。



「…ごめんね。」



蘭『たっぷり聞きたいことあるんだからっ…!中、入って?』



「うん。」



蘭に案内され、工藤邸の中へと入った。

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設定タグ:名探偵コナン , まじっく快斗 , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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ユッパ - 最初のお話から見てたけど、この話で号泣した!まじで、この話好き!頑張ってください (2020年4月24日 20時) (レス) id: 707a9255af (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 不可思議さん» 嬉しいです!頑張ります^^* (2020年4月22日 19時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
不可思議 - やばいです。この小説超タイプ…!← 更新待ってます!!! (2020年4月22日 18時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 那奈さん» 初期の頃から読んでくださり、ありがとうございます…!書いている側も早くくっつけ!って思ってました 笑 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - クロさん» 嬉しいです…!ありがとうございます^^* (2020年4月21日 13時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月4日 18時

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