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コナン『じゃあね!梓さん、Aさん!』



「うん、またね。コナンくん。」



そろそろ帰ります、と席を立った4人をお見送りする。



ニコッと可愛らしく笑うコナンくんとはハイタッチをして別れた。



店内には私、梓ちゃん、業、渚の4人。



あれから他のお客様が数人来たけれど、お茶をして直ぐに帰っていった。



梓『Aちゃん。』



食器を片付けていると、トントンと梓ちゃんに肩を叩かれる。



「どうしたの?」



梓『あの人達とお話、してきたら?』



「え、でも…。」



梓『なんだか親密そうな関係に見えたから…。お店のことは任せて。あ、でもお客様が来るまで、だよ?』



ピシッと人差し指を立て、そう言う梓ちゃん。



女神だ…。



「ありがとう…このご恩は絶対返すから!」



梓『ふふ、うん!』



持っていたお皿を棚に入れ、エプロンの紐を解きながら2人の元へ向かう。



2人は話に夢中になっていて私が近付いているのには気付いていないようだった。



「渚、業。」



渚『あ、もう仕事終わったの?』



「ううん。梓ちゃんが変わってくれたの。」



業『へー。』



向かい合わせで座っている2人の間に失礼して、椅子に腰かける。



右に渚、左に業となるように。



「最近どう?仕事。」



渚『僕は相変わらず生徒にいじられてるよ…。』



「園子ちゃん?」



渚『うん…。』



渚ははぁ、とため息をつく。



小さいいじりが多いのかな?



確かに…渚は中学の時からあんまり身長は伸びてないかも。



私より小さいし…。



「業は?」



業『相変わらずこき使われてるよ。ま、いつか見返してやるけどね。』



「そっか…良かった。2人ともなんだかんだ順調みたいで。」



業『Aは?』



「え?」



私が安堵していると、業にそう聞かれる。



この流れで聞かれたんだから、仕事のことだ。



「あぁ…ここでの仕事は充実してるよ?同僚も優しいし。」



あそことは違って、ね。



私が笑うと、2人は目を合わせる。



すると手が伸びてきて、右側からの手は肩に、左側からの手は頭に乗った。



「…?」



渚『あ、こういう時は業に任せた方が良かったのかな?』



「そっ、そういう気使わなくていいから!」



珍しくからかってくる渚。



ついつい過敏に反応してしまった。



業の方を見ると、キョトンとしていたから大丈夫だろう。



中学の時から蓋をしている気持ちに気づかれることは、きっとない。

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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年4月3日 17時

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