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千葉『歪んだ顔?』
業『あぁ。目に光が宿ってなかったよ、あの時の奥田さんは。』
愛美ちゃんが…私の歪んだ顔を見たい?
思わずクラッとした所を磯貝くんに支えられる。
彼の黒い髪が首筋を軽く掠めた。
ありがとう、とお礼を言い離れる。
メグがいる前でこんな事出来ないし、いやいなくてもしないけど。
業『それから色々と脅されて家に入れてたんだけど、昨日急にまた様子がおかしくなったんだ。いきなりこの場所と"触手"って単語を教えてきた。』
メグ『それってただ電話の内容を話しただけじゃないの?Aの歪んだ顔が好きなのは単に嫉妬してたとか。…奥田さんに限って、そんな事ないと思いたいけどそうじゃないと辻褄が合わない。』
業『…まぁ、それも通る。けどこの数週間奥田さんを近くで見てきたのは俺だよ。絶対にあの様子、おかしい。』
近くで見てきたのは俺、か…。
業が言う一つ一つの言葉に胸が苦しくなる。
私の気持ちを知るメグはその言葉を聞き、業の胸ぐらを掴んでいた。
磯貝『片岡…!?』
業『何?』
メグ『…ごめん、取り乱した。』
磯貝くんに呼び掛けられたメグはハッとしたように手を離す。
「いいんだよメグ、ありがとう。」
そう言い、メグの頭に手を置く。
今は色恋沙汰でモヤモヤしている場合じゃないの。
メグをカエデに預け、業と向かい合う。
「愛美ちゃん、今日の仕事は?」
業『確か…休み。』
「へぇ…じゃあ業、呼び出せる?」
愛美ちゃんのスケジュールを知っていることに胸が苦しくなるも、平然とした様子を頑張って業に向ける。
業『起きてるとは思うけど。』
携帯を取り出した業。
私は愛美ちゃんがここに来てくれると信じて、その場から離れた。
そのまま烏間先生の方へと向かう。
「烏間先生…!」
烏間『若林さんか、どうした。』
「この職種の特性は電撃、弱点は殺せんせーと同じ。そしてコイツの協力者が元E組の奥田さんかもしれません。今から彼女がここに来ます。」
烏間『…そうか。情報提供ありがとう。』
2人で話しているところに触手が飛んでくる。
私たちは離れるように跳び、着地をした。
これから全員に伝えていくのは流石に難しいから、情報を持っている人にそれぞれ伝えてもらうことにしよう。
…私が今行けるのはあそこにいる寿美鈴ね。
私は寿美鈴目掛けて駆け出した。
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ヒヨコ(プロフ) - ホントにおもしろかったです!次の作品も楽しみにしてます! (2020年6月14日 19時) (レス) id: a71ea1e4cf (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 夢主のファーストキスってビッチ先生なんじゃ (2020年6月1日 18時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
Mocha(プロフ) - 面白かったです! (2020年5月13日 21時) (レス) id: 87128bc86a (このIDを非表示/違反報告)
くるみっこ - あのすみません、16の、カルマのセリフの「どうやらちがうみたい」が「どうやるちがうみたい」なってますよ。 (2020年5月5日 17時) (レス) id: 65e7743a54 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - *利茄*さん» 何の小説ですか?題名、教えて下さい! (2020年5月4日 12時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年4月3日 17時