138 ページ38
それから私は、約3年間眠り続けた。
延命処置を外すか、何度も討論されたらしい。
だけど赤井さんと安室さん…いや、降谷さんがその度に説得してくれていたらしく。
勿論目を覚まして、リハビリが済んだ時はきちんとお礼を言っておいた。
私はそれから…海外に行っていた。
千影さんにお世話になって。
「千影さん！」
千影『ハイハイ、こっちよ〜。』
海外の大きなショッピングモールで買い物をしたり。
千影『英語、わかる？』
「分かります…！」
映画を見たり。
最初は楽しいことを沢山した。
2週間くらい。
けれどそれからは、ハードな訓練。
高校で遅れた分の勉強をしたり、体力的なリハビリを込めたパルクールを体験したり。
数年経った頃にはものにしていたけれど…年齢のせいか最近は辛くなってきてる。
最近、と言っても2ヶ月くらい前。
そしてその頃にちょうど、私は日本へ帰ってきた。
飛行機に乗る前は千影に大泣きされたけど…。
千影『ホントに行くのね…？』
「は、はい…。」
千影『快斗のこと、よろしくね…！』
最後に強く抱きしめられたのは覚えている。
そして、私な日本に帰国した。
.
日本に帰ってからは、自分で部屋を借りて過ごしていた。
仕事は見つからず。
バイトや貯金で何とか過ごしていた状況。
あれは…日本に慣れてきた頃だったかな。
丁度数週間前。
知り合いとなったジョディさんとお茶をしていたら、『会いたくないの？』といきなり言われた。
「え？」
ｼﾞｮﾃﾞｨ『彼に、会いたくないの？』
ジョディさんの言葉に、思わず黙り込む。
この10年間、私は快斗のことを忘れていた…つもりだった。
だけど本当は会いたい。
「…会いたい、です。」
『シュウに頼めば良いんじゃない？』
「赤井さんに？」
ｼﾞｮﾃﾞｨ『えぇ。シュウはまだ彼と関わりを持っているわ。FBIと公安の協力者になってくれたのだから。』
「か、快斗が協力者に？」
ｼﾞｮﾃﾞｨ『そうよ。』
うふ、と微笑むジョディさん。
「じゃあ…これ。」
カバンの中からメモ帳とペンを出し、サラサラと文字を書いていく。
6/7 14:00 出会いの場所
ｼﾞｮﾃﾞｨ『分かった。シュウに渡しておくわ。』
「お願いします…！」
ジョディさんと別れ、自分の家へ戻る。
自分の名前を書き忘れたことに気付いたのは、それからだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 971人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セツ(プロフ) - ここからの続編を、新しく作成した"紺青の拳"に繋げました。 (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - mpさん» ありがとうございます！たった今、作成しました^^* (2020年4月4日 18時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
mp - セツさんのお話すごく好きなので番外編すごく嬉しいです！待ってます！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 7dfff5e535 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 長くなりましたが、まとめると�）槓圓呂海譴能�了�⊃刑遒鮑遒蠅修舛蕕鬟瓮ぅ鷙洪掘�続編となる番外編をのんびりとサブ更新 ですかね。それでは、今まで応援して下さりありがとうございました！とても楽しく執筆させて頂きました。 (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - どちらにしろ、本編はこちらで終了となります。続編は番外編です。続編が出来た場合は新しく物語を増やせないので、通知をそのままにするかお気に入り作者に登録してくださるとありがたいです。(そうすると通知が行きます) (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月30日 18時
