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快斗 side
『っ…会いたかった。』
「快斗、大人になったね。背、伸びたね。ふふ…かっこよくなってる。」
『お前こそ…綺麗に、なった。』
「ありがとう。」
1歩、また1歩と彼女に近づく。
向こうもまた俺に近づいていて。
お互いの気持ちが溢れそうになる。
「っ……快斗…！」
走ってきたAが、俺の腕の中に飛び込んできた。
『遅せぇよ…馬鹿…。』
「ごめん…ごめんなさい。勝手に居なくなって。」
『俺の方こそ…ここに来るの遅くなって悪かった…。』
「それは…ほんとに。待ってたのよ…？」
『あんな紛らわしいの赤井さんに渡しやがって……って、赤井さんとは会ってたのか？』
「…詳しいことは家で話すわ。家は変わらないの？」
『あぁ。帰ろう、一緒に。』
「ちょ、うわぁ！？」
俺に抱きついていたAを姫抱きにし、屋上を出る。
鍵はこっそりAの服のポケットから取り出しておいた。
それよりあの新任教師にバレねぇようにしないとな。
「快斗…私もう27なんだけど。」
『それは俺もだから変わんねーよ。』
「だったらどうしてそんなに体力ある…のおおぉぉ！？」
俺は階段を7段上から飛び降りる。
Aは俺の首にしがみついて大声を上げた。
それが聞こえたのか、あの新任教師が追いかけてくる。
『寺井ちゃんが待ってる。そこまでこの体制我慢してくれ。』
「寺井さんが…！？」
『あぁ…ってうおっ！警備員もいるのかよ。』
自分達の母校で追いかけっこ、とかなんかロマンあるけどそんな悠長なこと言っている場合じゃない。
高校時代の記憶を駆使しながら、教師と警備員から逃げ回る。
「あ、待って快斗！そこ曲がったら職員トイレだったわよ…！」
『じゃあもう校庭行くっきゃねーか。』
「そうね。今部活してるのは陸上部、野球部、テニス部、サッカー部。使っていない範囲は無い。だから上手く避けるか、他ルートを行くか。どちらかね。」
『なるほどな…。だったらここのルートだろ。』
Aの情報をもとに、入る時に使った裏口へ向かう。
久しぶりのAの案内に、懐かしい気持ちが溢れた。
「あ、寺井さんの車。」
『一気に行くぞ。』
「だ、だから早いぃぃぃい!!」
こうして母校での追いかけっこは幕を閉じた。
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セツ(プロフ) - ここからの続編を、新しく作成した"紺青の拳"に繋げました。 (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - mpさん» ありがとうございます！たった今、作成しました^^* (2020年4月4日 18時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
mp - セツさんのお話すごく好きなので番外編すごく嬉しいです！待ってます！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: 7dfff5e535 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 長くなりましたが、まとめると�）槓圓呂海譴能�了�⊃刑遒鮑遒蠅修舛蕕鬟瓮ぅ鷙洪掘�続編となる番外編をのんびりとサブ更新 ですかね。それでは、今まで応援して下さりありがとうございました！とても楽しく執筆させて頂きました。 (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - どちらにしろ、本編はこちらで終了となります。続編は番外編です。続編が出来た場合は新しく物語を増やせないので、通知をそのままにするかお気に入り作者に登録してくださるとありがたいです。(そうすると通知が行きます) (2020年4月3日 16時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月30日 18時
