Our Destiny Forever 【サンジ】 (ページ3)

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//自宅// ページ3

車を走らせている中、どうやって私のアパートの3階まで運ぼうかと考える。

私の会社での立場は中の上、と言ったところで一軒家を持つお金は無いし、かと言ってボロアパートに住んでいる訳でもない。

私専用の駐車場に車を止め、暫く考える。

すると、助手席から声が聞こえた。

「んっ……。」

「あ、起きた。」

「こ、こは……？」

「私の家の駐車場。車の中。」

当たり前のことを言うと、男の人は首を傾げた。

「チュウシャジョウ…？クルマ…？カメ車のことか…？」

「かめしゃ…ってなんですか？」

「そっちこそチュウシャジョウって…？」

何故だか分からないが、意見の相違があるらしい。

でもいつまでも車の中で話している訳にはいかない為、男の人に問い掛ける。

「部屋、入りますか？」

「えぇっ！？そ、それは男として…。」

ごにょごにょと俯いて何やら話している。

…私が良いって言ってるのに。

どうせ体調が回復したら返すつもりだし。

「良いんです。早く行きますよ。」

エンジンを切り、運転席から降りる。

少し待っていると、男の人も車から降りてきた。

立っている姿を見ると、案外背も高くスタイルも良い。

こんな人近くに居たら気付きそうなのに。

ロックを掛け、アパートの中に入っていく。

男の人は後ろからついてきていた。

「あの、お名前聞いても良いですか？」

「あ、あぁ…。サンジ。サンジって言います。」

サンジ…。

3時…？

「ハーフの、人？」

「いや、特には…。」

緊張しているのか、先程とは違うテンションで受け答えをしてくれるサンジ…さん？

「そうですか…。私は鈴木Aです。一応、よろしくお願いします。」

後ろを振り向かずに言うと、足音が止まった。

「スズキ…？」

「…？えぇ。」

サンジさんの方を向くと、また頭を抱えているようだった。

私変な事言ったかしら？

「ワノ国ご出身、ですか？」

「和の国…。」

まぁ日本は"和"が多いから確かにそうかも。

「まぁ…言われてみれば、って感じですけど。和の国じゃないですか？」

「…！」

そう言うと、納得したように笑ったサンジさん。

「…！？で、では行きましょうか。」

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笑ったサンジさんに胸がときめいたのは、秘密。