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「んっ…。」
目を覚ますと、そこには誰も居なかった。
なっ…快斗は!?
「快斗…!」
バンッと快斗の部屋を出ると、リビングでパソコンを触っている背中が見えた。
何、してるのよ…。
『っ…!?A?』
心の中で唱えたはずの言葉は、口から零れるように出ていたようで。
驚いたように振り向いた快斗は、頬を引き攣らせた。
大方、私にバレて焦っているのだろう。
「私も寝てたからあれだけど…早く寝なさい!」
『うげ…。』
「うげじゃないっ。」
『へーへー。』
渋々、自分の部屋に戻った快斗。
さっきまで見ていたパソコンの画面を見ると、宝石の事を調べていた。
…赤い、宝石。
ガーネットのことが頭に浮かぶ。
"貴方のご両親と同じようにね。"
頭の中で、ある仮説が生まれる。
両親と同じように…もしかして母と父は赤の組織にっ…!
ピーンポーン
「…へ?」
冷や汗が流れ始めた頃、チャイムが鳴った。
青子『快斗ー?』
青子?
時計を見てみると、16:00過ぎを指していた。
お昼食べ損ねた。
「今開けるわ。」
青子『Aちゃん!』
鍵を開けると、制服のままビニール袋を持っていた青子。
どうぞ、と中に入れる。
『んぁ…青子?』
チャイムの音を聞いたのか、快斗がリビングに戻ってきていた。
青子『快斗!熱は大丈夫なの!?』
そこに駆け寄る青子。
彼女の手からするりと袋が落ちてゴトンッという音がする。
…お似合いだな。
袋を拾い、中身を見る。
りんごに缶詰にスポーツドリンク。
愛されてるのも羨ましい。
って、何快斗にもそんな感情持ってるのよ。
また、自分が嫌になる。
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移行します!
【名探偵コナン】怪盗キッドの協力者
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ピコピコハンマー - 「気をつけて」は「を」です!とっても面白い作品です!これからも頑張ってください!! (2021年6月19日 9時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 楽しみに待ってます! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 魔理華さん» ありがとうございます!頑張りますっ! (2019年7月13日 0時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
魔理華 - 面白かったです!続きが気になります!更新頑張ってください応援してます (2019年7月12日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 黎夢さん» ご指摘ありがとうございます!当方あまり弓道に詳しくなく、調べた限りの事で更新しておりました…。良ければ、改善点を教えていただけないでしょうか? (2019年7月8日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年5月25日 11時