9 ページ9
カタカタカタカタ…。
タイピング音だけがこの夜空に響く。
暫くすると、"キッド！キッド！"とキッドコールが。
『…出来たか。』
イヤホンから彼の声が。
「もう少し。ていうか今どこ。」
『もう1つ隣のビル。』
振り返ると、揺れる白い布が薄ら見える。
あれか。
「…よし、そろそろ。監視カメラと金庫の装置は解除した。」
『サンキュー。じゃ、始めるぜ。』
バサッとハンググライダーで飛ぶキッドが空に浮かぶ。
そして、裏口から美術館に潜入した。
解除しきれなかったレーザーを華麗に避ける。
何故見えるか？
実は盗聴器には小型カメラも仕掛けられていて、キッドの視点が見えるのとになっている。
『おい…これ本当に解除出来てんだろうな。』
「仕事に私情は持ち込まないわ。」
『信じるぜ。』
1歩金庫室に足を踏み入れると、ブザーは鳴らずにちゃんと解除出来ている。
厳重な金庫をピッキングしていると、金庫室のドアが開く音がした。
「人が来る。」
『おいおい嘘だろ…。』
コナン『キッドォ！』
『名探偵…。』
そしてその後ろには次郎吉さんも。
次郎吉『離れるんだ、坊や。』
コナン『何を…。』
ドアが閉められ、厳重な鍵をされる。
『は、？』
次郎吉『美味い水の味を味わえ、キッドよ。15分後には一杯になる。』
「何っ…。」
いつもの次郎吉さんらしくない。
それをコナンくんも悟ったのか、止めようとする。
が、気が付けば水がキッドの足元まで来ていた。
…だけど、こっちにはハッキング出来る能力があるんだよ。
頭をフル起動させて、コードを打ち込んでいく。
3分経過＿＿＿
『まだ大丈夫だ。金庫を開ける。』
「分かった。」
7分経過＿＿＿
『これか…ビッグジュエル。』
「取れたのね。真紅の口紅が。」
12分経過＿＿＿
『っく…もうキツイぞ…カハッ…。』
「快斗！」
どうして、どうしてまだ解除出来ない。
早く早く早く早く。
早くしないと快斗が…。
カチッ。
バッと画面に金庫のコードが出る。
これだ。
今は…14分30秒経過……。
「快斗。快斗聞こえる？今解除してる。」
『……。』
返事が、無い。
ヤバい。
呼び掛けながら、ハッキングして行く。
ゴボゴボゴボ…。
カメラの映像では、水が段々減って行っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1025人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (
レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます！ (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます！ (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね？いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セツ
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年4月13日 0時
