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あれから館内を少し周り、1:40頃になったのでチケットに書かれている第2ホールに入った。
あ、勿論従業員さんにチケット渡したわよ?
『俺らの席は…ここか。』
「カップル、シート…。」
もう1度半券を見ると、《♡カップルシートあり♡》と書かれている。
なんならこのホール…カップルしかいないわよ?
「快斗、出ましょう。」
『勿体ねぇだろ。』
ほら座れ、ともう既に座っている快斗に腕を引かれ、隣に座った。
カップルシートは、一つ一つ席があるのではなく、ソファーみたいに2つの席がくっついている。
「……。」
『なんだよ?』
「別に。」
…快斗、どんな気持ちで私の隣に居るんだろ。
私に好意を持ってこんな事をしているのか、それとも何も思ってないから…?
きっと、彼は後者よね。
「それより快斗。手、いつまで掴んでるつもり?」
『あ、あぁ!わりぃ。』
バッと離された手。
「…ん。」
私はそっと快斗から距離を置いた。
『………。』
きっと彼は、私なんかとこの席に座るより、青子と座りたかったはずだから。
腕時計をチラッと確認する。
…1:50、か。
あと10分もある。
この空気…耐えられない。
携帯を見て時間を潰すのもアレだし…。
「はぁ…。」
『…んなに憂鬱かよ。』
「え?」
『席、変えるか?空いてるみてぇだし。』
「えー…っと…。」
快斗は私のついたため息を"憂鬱"と思ったらしく、そう聞いてきた。
私はどう時間を潰そうか考えてただけなのだけれど…。
「だ、大丈夫。」
『へー、カップルシートがいいんだ。』
「なっ…!」
隣を見ると、ニヤニヤしている快斗が居た。
「そ、そういう訳じゃないわ!」
『ほー。へー。』
っ…やられた。
やっぱり彼の前じゃ平常心じゃいられない。
.
続編参ります!
少々お待ち下さい。
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セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね?いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月13日 0時