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コナン side
目暮『も、毛利くん?』
心『ふん、無いんじゃない。それに、この方法なら勇だって当てはまるわ。だって、勇の分の貸し切り札も無いんだから。』
そう、貸し切り札は配布される形だ。
そして男女グループだと、男女で各貸し切り札が配布される。
勇さんの物がないと、勇さんも容疑者になりかねない。
どうする、どうすれば…。
平次『おい工藤。どうすんねや。』
今は世良は中森さんに着いているからここにはいない。
誰にも頼れねぇ…どうする。
すると、とある声がここに響いた。
「証拠があれば、逮捕出来るんでしょ?」
目暮『!?』
Aちゃん?
「小五郎さんが探してるのはこれでしょ?」
小五郎『あ、あぁ。それだ。』
彼女が持っていたのは2枚の貸し切り札。
そのうち1枚…そして女用の札に血がべっとりと着いていた。
「もし私の推理通りだと、落としてしまったんでしょうね。あの血溜まりに。」
心『っ…!?』
「そして自分で所持するのが難しくなった。だから勇さんの分も捨てた。……あの川に。」
指をさしたのは、はるか下に流れている川。
平次『あそこまで行ったんか!?』
「えぇ。私、昨日の二時頃に展望台に行ってたの。その時に聞こえたのよ…"ポチャンッ"っていう水の音が。」
小五郎『ありがとう、助かった。さて、心さん。言い逃れできませんよ?』
心『っ……憎かったのよ。あの人が。』
認めて、くれた…。
心『姉に似てたあの人が…。』
目暮『詳しくは署で伺います。来てくださいますね?』
心『…えぇ。』
こうして事件は幕を閉じた。
コナン『ねぇ、A姉ちゃん。』
「ん?どうしたの?」
コナン『なんで貸し切り札の場所が…?』
「言ったでしょ。二時頃に外に出た時に聞いた音が気になったから行ってみただけって。それに、階段もあったみたいだし。」
コナン『でもほっぺに傷が…。』
「これは枝で切っただけよ。心配しないで。」
グイッと脇の下に手を入れられ、途端に視界が高くなる。
コナン『うわぁっ、降ろしてよA姉ちゃん!』
「名推理だったわよ。探偵さん。」
ぎゅっと抱き締められた後すぐに降ろされ、Aちゃんは救急車の方に向かった。
平次『…なんや、バレてんのか。』
コナン『いや、バレてねーよ。でもあの言い方…。』
まるで俺が工藤新一だって…知っているような口ぶりだった。
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セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね?いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月13日 0時