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「蘭お姉さんは工藤新一っていう恋人が居るの。だからコナンくんが蘭お姉さんを好きでも、大丈夫。きっと歩美ちゃんの事を好きになってくれる。」
私の口からポロポロと零れた嘘の言葉。
蘭が工藤くんと両思いなのは本当だけど…コナンくんが歩美ちゃんを好きになる事は…きっと無い。
彼は、工藤新一だから。
工藤新一は毛利蘭の事が好きだから。
ごめんね、歩美ちゃん。
歩美『そっかぁ!うん、ありがとうAお姉さん!』
素直に喜ぶ歩美ちゃんに申し訳無くて、だけどそれは言えないからその気持ちを表すように頭を撫でた。
歩美『…?』
「なんでもないの。コナンくんとの恋、頑張ってね。」
歩美『うん!』
コナンくーん!と走っていった歩美ちゃん。
『おいおい良かったのか?コナンくんって…名探偵はあの姉ちゃんの恋人だぞ?』
「快斗…。いいのよ。こんな言葉、すぐ忘れるわ。」
『ほー…。その割に悲しそうな顔してんな。』
「気の所為よ。叶わない恋なんて、1度は体験しないと。」
『したことあんのか。』
「さぁ?」
立ち上がり、快斗の元を去る。
あんたにしてんだよー、とか思いながら。
真純『Aくん!これ見てくれ。』
「…?わっ、四つ葉のクローバー…!」
真純がしゃがみこんで見ていたのは、四つ葉のクローバー。
「これは蘭にあげなきゃね。」
真純『え?』
「シロツメクサの四つ葉のクローバーの花言葉は"Be Main"。私をものになって、私を想って下さい…。」
真純『けどそれじゃあ蘭くんと工藤くんには必要ないんじゃないのか?』
「大丈夫。四つ葉の葉の、一枚はFame、一枚はWealth、一枚はFaithful Lover、そして一枚はGlorious Health。意味は名声、富、満ち足りた愛、素晴らしい健康…。それぞれの葉に願いがかけられている。そして…四枚そろってTrue
Love。真実の愛…だよ。」
真純『へー…詳しいんだな。』
「一時期こういうのにハマってね。…あ、蘭!」
近くを通った蘭を呼ぶ。
蘭『ん?』
「これ、四つ葉のクローバー。」
蘭『あ、ありがとう!でもどうして?』
「ふふ、工藤くんに渡してみなよ。工藤くんの事なら、意味知ってるんじゃない?」
蘭『新一に?う、うん…今度渡してみる。』
クローバーを受け取り、ケータイを握ってどこかへ行った蘭。
ありゃ電話で聞く気ね。
ま、コナンくんの赤くなった顔が見れるからいっか。
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セツ(プロフ) - 祟璃さん» すみません、キッドの誕生日なら気楽に書けたのですが、新一やコナンくんの誕生日だったので、この小説の夢主と絡ますのは変かな…と。不快に思われたのなら、申し訳ございません。 (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - こここさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 明日の不思議さん» 楽しみにしててください(*^^*) (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - ミョンスさん» ありがとうございます! (2019年5月6日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
祟璃 - キッドとのお話を読みにきたのに突然の新蘭で吃驚しました汗 必要ですかね?いや、新蘭は好きですけど...。 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2019年4月13日 0時