毒 舌 少 女 【 志 麻 】

story22 ページ25

あの日から一週間後。



あの後ゴリ押ししてAを修学旅行に連れていくことに成功した。



『ねっっっむ……。あ、おはよ…。』



「…おはよ。」



朝5:30集合とか地獄…。



修学旅行の班は、俺、A、瑠衣ちゃん、そんでクラスでは仲のいい方の男子(山田と長谷川)。



山田『よー。』



『あ、よっす。』



瑠衣『月崎でかした！！』



瑠衣ちゃんに背中をばしばしと叩かれる。



『はいはい。』



海斗は違うクラスやから、班も違う。



自由時間でこっそり合流したいけど…。



『あ、そんで海斗とはどうなったん？』



瑠衣『…進展なし。あの日も無言のまま時間たって……。全部は月崎のせい。』



『は、なんで！？』



鬼の形相で睨んでくる。



先生『オラ早く行くぞー。』



生徒『はーい。』



『お、まじか。行くで瑠衣ちゃーん。』



瑠衣『うるさいっ。』



「……。」



後ろを見ると、まだ睨んでくる瑠衣ちゃんと俯いているA。



俺は瑠衣ちゃんの横を素通りしてAの目の前に立った。



「何。」



『行こ。』



手を引いて歩き出す。



瑠衣『あぁぁぁー！抜け駆けすんな！私がAの隣座るんやから！』



『は？自由席ですぅー！』



「2人共うるさい。」

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