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ピーンポーンという機械音が鳴る。
中からドタッ ガタッ ダダダッ という音がしてからドアが開いた。
『…どしたん?大丈夫なん?』
坂田『いやぁ、足ぶつけてな…。うー、ヒリヒリする…。』
足のスネを撫でる坂田。
『大丈夫かー?』
坂田『大丈夫大丈夫。…で、センラはどうしたん?平日にさ。』
『あぁ、まぁ…。』
思わず黙り込む。
坂田『ま、上がり。』
『ん。ありがとう。』
靴を揃えて、家に入る。
案外整っとる家。
来たのは久しぶりやから、なんか雰囲気変わった…か?
坂田『ほい、コーラ。』
『コーラて…。チョイスなんか変やない?』
坂田『ん?そうかー?』
キョトン顔…。
『まぁいいや…。ありがとう。』
コーラを1口飲むと、炭酸が口の中でシュワシュワと弾けた。
坂田『ほんで、何があったん?』
『いや…あんな…。』
僕はこの2日の間にあったことを坂田に全部話した。
坂田『…なるほどなぁ。』
んー、と考える素振りをする坂田。
『どうすればええんやろなぁ…って。僕は確かにねむが好きやし、高山さんに嫌な思いさせたんもわかっとる。』
坂田『…でもな、俺が思うに…その高山さん?って人、ねむちゃんに嫉妬しとんとちゃう?』
『嫉妬…?』
坂田『はぁ…。他人の恋愛のことになったらマスターやのになぁ、恋愛マスターさん。』
『う…。』
坂田に言われた一言に思いのほかグサッと刺さる。
坂田『やから、高山さんからしたら得体の知れない女性やけど、センラからしたらねむちゃんってことは分かっとるやん?やから…高山さんにねむちゃんのこと話してみたら?』
『……でもなぁ、もう会わんって話になったし。それに、ただの取り引き先の相手やで?色々あったにしてもなんでそんな話さなあかんの…。』
そう言うと、坂田は目を丸くした。
坂田『はぁ!?センラ、ほんとお前自分のこと鈍すぎや!あー、こわこわ!』
『は、はぁ…?』
坂田『あー、もう嫌や…。』
はぁ…とため息をつく坂田。
なんやねん…。
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心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 弓乃さん» 前言ってましたね(笑) 酔ったセンラさん見てみたいです(笑) (2018年7月30日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - 待って、センラさん貴方何もないところで転んでそれに気が付かなかった人なんだから、やめなってww最高です。夢主ちゃんの気持ちすっごい分かります!ふぁぁぁ…いいなぁ〜。私もそんなドッキリハプニング起きて欲しい…続き、正座待機で待ってます! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 37f466ffe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年7月19日 10時